くらし 〔防災特集〕災害からわが身を守る 土砂災害・洪水に備えよう

今年も全国各地で豪雨が頻発しています。桐生市においても、数年に一度程度しか降らないような猛烈な雨が観測された場合などに発表される「記録的短時間大雨情報」が複数回発表されました。
突発的に起こる地震と違い、大雨による洪水や土砂災害は、天気予報や気象庁からの情報、また、ハザードマップなどを確認することにより、個人でもある程度危険性を予測できます。
そのため、一人一人の日頃の備えや情報収集、適切な避難行動により、大幅に人的被害を軽減できる可能性があります。
災害に備え、適切な知識を持ち、自分の命は自分で守ることを心掛けましょう。

(1)家庭内備蓄品の準備
非常持ち出し品は、避難場所までの距離などを考え、持って避難できるだけの必要最低量にしましょう。市も食料などを備蓄していますが、その数には限りがあり、災害の状況などによっては、避難所にすぐに配布できない場合があります。また、大規模な災害が発生した場合は、食料品や日用品、車の燃料などが品薄状態や売り切れになるおそれがあります。こうした事態に備えるため、日頃から飲食料品は常に3日分程度(可能であれば1週間分程度)を目安として保管するようにしましょう。
同様に、車の燃料も、「少なくなったからガソリンスタンドへ行く」のではなく、いつ災害が発生してもすぐには困らない程度の残量のうちに給油することを心掛けましょう。
携帯用トイレや懐中電灯などの日用品も忘れずに備えておきましょう。
倒木による電線の切断などで停電が発生することがあります。太陽光発電や蓄電池、小型発電機など、電力会社の電気以外にもいざというときに使える電気の備えがあると安心です。

(2)気象・避難情報などの収集
台風や豪雨が予想される時は、テレビ(データ放送)やラジオなどの気象情報に注意しましょう。また、気象庁が公開しているキキクル(土砂災害・浸水害・洪水の危険度分布)は、スマートフォンやパソコンを使って災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できます。
キキクルは、左下の二次元コード(本紙参照)をスマートフォンで読み取ると利用できます。この機会にぜひご利用ください。
また、市では、災害の危険が迫った時に避難指示などの避難情報を発令して避難を呼び掛けます。

◆避難情報の伝達手段
・緊急速報メール
・桐生ふれあいメール
・防災アプリ(HAZARDON(ハザードン))
・防災ラジオ
・防災行政無線
・広報車
・Lアラート(テレビのデータ放送など)
・市ホームページ
・自治組織
・自主防災組織

(3)地域の危険箇所や避難所、避難経路の確認
自分が住んでいる地域の危険箇所や避難所、避難経路を実際に歩いて安全に避難が行えるか確認しましょう。土砂災害や洪水で被害に遭わないためには「早めの避難」がとても重要です。
自宅をハザードマップで確認し、土砂災害警戒区域や浸水想定区域に住んでいる人は、それらの区域の外にある避難所や親戚・友人宅、ホテルなど安全な場所へ移動する立ち退き避難(水平避難)を行ってください。また、それらの区域ではないところに住んでいる人は、避難所へ行くより自宅にとどまる(在宅避難)方が安全なこともあります。
災害が切迫している、もしくは、既に災害が発生している場合や夜間は移動に危険が伴うことがあります。そのときは、無理に避難場所まで移動しようとせず、自宅を含めて、崖や沢から少しでも離れた近隣の建物の上階に待避(垂直避難・屋内安全確保)してください。
また、冠水道路をやむを得ず移動する場合には、棒や杖つえなどで足元の安全を確認しましょう。
降雨後であっても数日間は川や山に近寄らないなど、適切な行動をとることが、災害からわが身を守ることにつながります。
市では避難情報が発令される前であっても、皆さんが危険を感じた場合に、自主的に避難できる体制を左表のとおり整えています。


※業務時間外は施設が閉まっているので、自主避難をする際は、防災・危機管理課(【電話】46-1151)までご連絡をお願いします。

◆土砂災害の予兆現象

問い合わせ:防災・危機管理課防災・危機管理担当
【電話】46-1151