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■絵手紙
今回は市民活動センターで絵手紙教室を開催する、日本絵手紙協会公認講師の今井富枝(いまいとみえ)さんをご紹介します。
絵手紙とは文字通り絵のある手紙で、基本ははがきに墨、筆、日本画用絵の具の顔彩を使い書きます。今井さんは書道は母から、絵は姉からの影響を受けて育ち、絵手紙の創始者小池邦夫(こいけくにお)さん主催の絵手紙教室に参加したことで、その魅力に引き込まれていきました。
次第に講師の道を志し平成11年には日本絵手紙協会公認講師の資格を取得、教わる側から教える側になりました。小池さんの「ヘタでいい、ヘタがいい」のモットーを大切に絵手紙の楽しさを地域や学校などで伝える活動に取り組んできました。
絵手紙と聞くとはがきサイズのものを想像しますが、今井さんは例年広島県の筆の里工房で開催される35×70cmの紙に描く「ありがとう大きな絵手紙展」に出品し、11年連続入賞の結果を残しました。その功績から日本中の同志が集まる大きな絵手紙インストラクター養成講座の受講を勧められ、そこで学んだ経験も様々な場所で伝えるなど、活躍されてきました。
今井さんはモチーフを美化することなく、生命力がみなぎる絵手紙が好きだそうです。
「絵手紙は絵に目が向きがちですが、大切なのは言葉です。短い言葉の中に自分の想いを凝縮して書けることが最高にうれしいです」と目を輝かせて話してくれました。
今後は過去に市外の小学校で絵手紙の講師を務めた経験も活かし、こどもの純真さを引き出す絵手紙や、男性の力強さや優しさを表現する絵手紙にも力を入れ、魅力を幅広く広めていきたいと語ってくれました。