イベント 〔熱い夏が、やって来る〕南越谷阿波踊り(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県越谷市
- 広報紙名 : 広報こしがや 令和7年8月号
越谷市の夏の風物詩はなんといっても、南越谷阿波踊り!約6,000人の踊り手・鳴り物が躍動し、開催期間中は例年約70万人の観客で、まちは阿波踊り一色に染まります。
■南越谷阿波踊りって?
南越谷阿波踊り実行委員会 実行委員長
関森 初義(せきもり はつよし)さん
南越谷阿波踊りは、「自分たちの住むまちに誇りと愛着が持てるような祭りをつくろう」という想いから始まって、今年で39回目を迎えます。
昭和60年(1985年)の第1回開催から本場徳島の連を招き、本物にこだわって基本と伝統を大切にしてきました。これまで、地域住民の皆さんをはじめ、行政、警察、消防、商店会、自治会等多くの関係者の協力もあり、今では「日本三大阿波踊り」と呼ばれる規模となり、地域に愛される一大イベントになっています。
南越谷阿波踊りでは、祭りの終了後、ご協力いただいている関係者でごみを拾います。これだけの規模のイベントが終わったあととは思えないくらいきれいにすることを心がけています。初めて参加した人はびっくりすると思いますよ。
祭りが盛んなまちは、いいコミュニティができるといいます。阿波踊りでは、踊り手を中心に観客を巻き込んで、共感が生まれます。踊り手も観客も楽しくなり、一人ひとりの想いが、まち全体に喜びとして広がる。そんな人生の豊かさや新たな価値観が生まれる場所になればと思っています。
南越谷阿波踊りが地域に根付き、「心のふるさと」になるよう、目標は、「参加連100連で100万人の観客の前で踊ること」なんです。
■彩豊かな連の練習風景
南越谷阿波踊りを彩る連の数々。踊りや鳴り物のリズムは、どれも個性があり魅力的。日々の練習を取材し、一人ひとりの心の中にある想いを聞いてきました。
▼2024年越谷市長賞受賞 巴連
個性豊かなメンバーが集まる約60人の連。連の印にも描かれている踊り手、鳴り物、観客の三位一体の阿波踊りを心から楽しんでいます。平成23年に発足した若い連で、笑顔の絶えない連を目指しています。
○観客から踊り手としてデビュー
・青木 美菜代(あおき みなよ)さん
南越谷阿波踊りはもともと大好きでよく見に行っていました。阿波踊りを自分でも踊りたいと思っていたときに見た巴連の流し踊りがとても印象的で、即、ここで踊りたいって思いました。
昨年は観客として見ていたのに、今年の夏は観客の皆さんの前で踊ることになりました。ずっと見ていた祭りに自分も参加できることがすごくうれしいです。緊張すると思いますが、楽しみです。
○みんなで作り上げる集団美が魅力
・田中 好美(たなか よしみ)さん
育児も一段落して自分の趣味を楽しみたいなと思ったときに、たまたま見たのが、阿波踊りだったんです。みんなで踊りの構成を考えて作り上げていく作業は、とても充実しています。たくさんの仲間ができて大人の部活動みたいで楽しいです。
巴連ならではの女提灯のパートや、女踊りの集団美に注目してもらえればと思います。
▼2024年徳島市長賞受賞 維新連
幅広い年代が集まる約50人の連。小学2年生から50代までが正調の「ぞめき」と「踊り」を追求し、1年を通して練習に励んでいます。「徳島おどりフェスタ~全国阿波おどりコンテスト~」で最優秀賞を受賞しました。
○阿波踊りは生活の一部
・湯浅 峰(ゆあさ たかし)さん
友人に誘われて阿波踊りを始めました。ふだんは会社勤めですが、練習がある日には、在宅ワークを取り入れるなど仕事とのバランスをとっています。もう阿波踊りは生活の一部になっていますね。阿波踊りにはまって、娘と息子を誘って、親子3人でとっぷり浸かっています。地域での交友関係が広がり、仲間がたくさん増えました。毎日が楽しくて。維新連は成長がテーマ。伝統を大切にしつつ新しいアイデアを取り入れ、日々進化しています。
○家族で一緒にやってきたことがうれしい
・滝澤 美幸(たきざわ みゆき)さん
子どもの頃から地元の南越谷に住んでいます。物心ついたときには、すでに南越谷阿波踊りが身近にありました。家族や親せき、みんなで阿波踊りに参加しています。きっかけは、息子と娘が参加していた子ども踊り。子どもたちに付き添っているうちに「自分もやってみたい」と思うようになって。お祭りを通じて交友関係もずいぶん広がりました。子どもたちは20歳を超えましたが、家族で一緒にやってきたことがうれしいです。