文化 今月の河鍋暁斎記念美術館

天才絵師の作品蕨にあり ─No.106─

■暁翠筆「松風・羽衣図」絹本墨画彩色 軸装 双幅
本図は暁斎の娘・暁翠(きょうすい)が、二つの優美な夢幻能(むげんのう)の世界を描いた双幅の掛軸です。
右幅は平安時代の歌人・在原行平(ありわらのゆきひら)に愛された姉妹・松風(まつかぜ)と村雨(むらさめ)の幻が、須磨(すま)の浦で旅の僧の前に出現し、松風が舞を舞いながら、姉妹共に消えていくという能「松風」が描かれています。
左幅は能「羽衣(はごろも)」の天女(てんにょ)で、天女の羽衣を見つけた三保(みほ)の浦の漁師・白龍(はくりょう)が、天上(てんじょう)の舞を見せる条件で羽衣を返すと、天女は羽衣をまとい、舞いながら天空へ去っていく、という内容です。
※本作品は現在の展覧会で御覧いただけます

河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい) 天保2年(1831)~明治22年(1889)
現在の茨城県古河市に生まれる。浮世絵や狩野派を学び、江戸・東京の庶民から人気を博す。明治9年、万国博覧会に肉筆画を出品。14年、内国勧業博覧会で日本画の最高賞受賞。娘の暁翠も日本画家。

■河鍋暁斎記念美術館開催中
企画展「暁斎・暁翠 能狂言画」展
同時開催 特別展「暁斎が描いた戯作本―江戸の名残から文明開化まで―」展

開館:午前10時~午後4時
ところ:南町4-36-4
休館:火・木曜日、26日~末日
入館料:一般600円高校生・大学生500円小・中学生300円、65歳以上500円
※65歳以上の人は年齢の分かる物、学生は学生証をご提示ください

詳しい内容は美術館ホームページを御覧ください