- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県入間市
- 広報紙名 : 広報いるま 令和7年1月1日号
新たな住民も大歓迎! 栢(かや)の木まつりが育む地域の絆
栢の木まつり実行委員会 事務局長 田中 新吾さん
○プロフィール
入間市宮寺在住。中央大学理工学部を卒業後、総合マーケティング会社に入社し、企業のブランディングやマーケティング戦略に取り組む。その後、大量生産大量消費社会への疑問を抱き、持続可能な社会づくりに貢献するために、一般社団法人ECEFを設立。現在は、プロジェクト推進支援を専門とする「ハグルマニ」を開業し、企業、自治体、NPO法人のプロジェクト推進支援を主な生業とする。
狭山地区(入間市宮寺)で生まれ育ちましたが、20代30代前半は東京で10年ほど暮らしました。結婚を機に狭山地区に戻って来て、地元や入間市に自分のしてきた経験やスキルを活かして何か貢献できないかと考えていました。
狭山地区には西久保観音堂で行われる歴史ある夏まつりがあります。昔ながらのお祭りは、あって然るべきだと思いますが、一方で新しく移り住んで来た人にとっては参加しづらさがあるのではないかとも感じており、それが「新しいコンセプトでお祭りを企画すれば、参加しやすくなるんじゃないか」という思いにつながりました。
近所に「ささら屋」というお茶農家さんがいて、同世代ということもあって意気投合し、「秋まつりを一緒にやろう」と話が始まったんです。
観音堂には市指定文化財である樹齢1,000年の「栢の木」という木があります。栢の木の漢字は「きへんに百」と書きます。1,000年の歴史を次の100年につなげたいという思いを込めて「栢の木まつり」と名付けました。
狭山丘陵を背負った狭山地区は自然が非常に豊かな場所です。アイデア次第でいろんなことができると思っています。地元に希望を持って、面白いことをたくさんやっていければいいなと考えています。これからも地域が紡いできた文化と歴史を大事にしつつ、新しいことにも挑戦し、次の100年につなげていける地域にしたいと思っています。