- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県朝霞市
- 広報紙名 : 広報あさか 2025年7月号
2 令和7年度の重点事業
このような認識のもと、令和7年度においては、「子育て支援の充実」、「デジタル化の推進」、「災害対策の推進」を重点的に実施する取り組みとして位置づけ、施策を進めてまいります。
●子育て支援の充実
令和7年度から「こども家庭センター」を設置し、妊娠期から子育て期までを包括的に支援し、母子保健機能と児童福祉機能の一体的な相談支援を行う体制の構築を進めております。新たな取り組みとして子育て支援アプリの導入により、プッシュ型のサービスへの転換を進めるとともに、緊急サポート事業の導入により、既存のファミリーサポート事業では対応が難しい夜間、早朝の利用が可能となります。産後ケアについては、現在の訪問指導に加え、ショートステイやデイサービスを開始し、安心して子育てができるよう支援してまいります。
●デジタル化の推進
情報発信の1つとして現在利用しているLINEの朝霞市公式アカウントの機能を拡張することで、災害時も通常時も便利に使える情報提供ツールとして、利用者に応じた配信等を可能とします。公設公営保育園では業務のICT化により、保護者と保育園の双方向の連絡が取りやすくなることで、保育の質の向上と保育士の負担軽減を図ります。総合窓口課では、手数料の収納方法として新たにキャッシュレス決済を導入します。また、市民会館、コミュニティセンター、市民センター、産業文化センター、公民館のほか、中央公園陸上競技場、総合体育館などの体育施設では、公共施設予約システムの予約段階での使用料のキャッシュレス決済を可能とすることで、市民の利便性を高めるとともに、市の業務の効率化につなげてまいります。
●災害対策の推進
令和6年度に改定した「朝霞市地域防災計画」に基づき、市民目線でわかりやすく、身近に備えていただける防災啓発冊子を作成して公開することで、日頃からの防災意識の醸成を図ります。また、県が整備した衛星系防災行政無線の老朽化が進んでいることから、全面的な再整備を行うことで、非常時の連絡体制を継続してまいります。
3 第5次朝霞市総合計画の4つの基本概念に沿った、新たな施策
第5次朝霞市総合計画で定める将来像「私が暮らしつづけたいまち朝霞」の実現に向けて設けました4つの基本概念、「安全・安心なまち」、「子育てがしやすいまち」、「つながりのある元気なまち」、「自然・環境に恵まれたまち」に沿って、新たな施策などを申し上げます。
●「安全・安心なまち」
・高齢者安心見守りサービスを拡充します
・東橋側道橋の改修を実施します
・自転車通行領域整備として矢羽根型表示の設置等を行います
・朝光苑の施設改修工事や総合福祉センターの空調機の改修工事、北朝霞公民館の屋上防水等の改修工事を行います
・市庁舎長寿命化改修の実施設計や栄町保育園の建物診断を行います
・下水道管路の全国特別重点調査に基づく劣化状況の調査を行います
●「子育てがしやすいまち」
・子育て支援センターで、配慮の必要な児童の家庭も安心して利用できる一時預かりを開始します
・令和7年度から放課後子ども教室を第六小学校と第八小学校で開始しています
・第六小学校に校内教育支援センターを設置します
・教職員や支援員の研修としてサポーターズカレッジを導入します
●「つながりのある元気なまち」
・令和8年度に開催されるねんりんピック埼玉大会のリハーサル大会を今年度に実施します
・アピアランスケア用品購入費を補助します
・若年がん患者ターミナルケア在宅療養生活支援を行います
・在宅重症心身障害児レスパイトケア事業への補助を行います
・ろう通訳・フィーダーの養成を行います
●「自然・環境に恵まれたまち」
・特別緑地保全地区や都市公園の枯損木を伐採し、倒木等による事故防止や斜面林などを適正に管理します
・景観に配慮したバス待ち環境の充実を図るためのベンチを設置します
・都市公園のベンチのリニューアルを行います
そのほか、戦後80年の節目にあたり、戦没者追悼式を実施し、平和を祈念する機会とします。朝霞地区4市共用火葬場の設置について、志木市、和光市、新座市と連携を図りながら、基本計画の策定および民間活力導入可能性調査を進めてまいります。
最後に、令和5年度に着手した第6次総合計画の策定につきましては、令和8年度の始期に向けて引き続き市民の皆様のご意見を伺いながら、新たな朝霞の未来像の構築に取り組んでまいります。
以上のような基本的な考え方に基づきまして、編成いたしました令和7年度(2025年度)一般会計予算の累計額は、前年度当初予算に対し、1.8%増の521億1万1,000円でございます。
問合せ:政策企画課
【電話】463-3089