- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県北本市
- 広報紙名 : 広報きたもと 令和7年3月号
■私たちができること
家族や身近な人が、笑顔が少ない、疲れた顔をしているなど、「いつもと違う」様子はありませんか?
一人で大きな悩みを抱えて、人知れず精神的に追い詰められているかもしれません。
相手の心理状態を理解し、声をかけることが、私たちにできる第一歩です。
◆悩みを抱えている人の心理状態
◇一見、元気にふるまっていても…
「どうにもできない…」
「死ぬしかない…」
◇自分の存在価値を感じられなくなる
「誰からも必要とされていない…」
「誰にも助けてもらえない…」
◇他者や社会への怒り
「どうせ私が悪いと思っているに違いない」
「なんで私だけが…」
◇心理や状態
「誰も助けてくれない」「誰も信じられない」「…(無言)」など、援助を拒否することがあります。孤立感や怒り、諦めなどの複雑な気持ちを抱えています。幅広い視点で考えるのが難しい状態でもあり、「生きたい」気持ちと、「死ぬしかない」気持ちがゆれ動く状態です。
◆こころのSOSの見つけ方
・元気がない、笑顔が減った
・落ち着きがなくなったように見える
・これまで関心があった事柄に対し興味を失った
・物事に集中できていない、物忘れが多くなった
・イライラしていることが増えた
・口数が減った
・ネガティブな表現が多くなった
・食事の量が減った
・仕事、学校を休みがちになった
参照〔こころもメンテしよう〕〔ゲートキーパー養成研修用テキスト〕〔こころの情報サイト〕を加工
当てはまるものがあったら声をかけてみよう
◆大切な人が「いつもと違う」と気づいたら、勇気を出して声をかけてみませんか?
本紙の漫画を参照してください。
悩みをすぐに解決することは難しいかもしれませんが、温かく見守り・気にかけていくことが大切です。
◇Point 話せる環境づくり
・静かな環境、落ち着いて話ができる場所で話をする
・沈黙でも無理に励ましたりせず、沈黙を共有する
・心配していることを伝える
・相手の感情を否定しない
・話を聞いたら、悩みを打ち明けてくれた相手に労いの言葉をかける
■相談先
すぐには解決できないかもしれません。
でも、まずは相談してみてください。
一緒に考えていきましょう。
※相談は無料です。別途通話料がかかる場合があります。
※曜日や時間帯によっては、電話がつながりにくい場合があります。
◆自殺予防の啓発事業
◇自殺予防街頭キャンペーン
日時:3月7日(金)17:00~18:00
内容:北本駅前でリーフレットや啓発品を北本トマトイメージキャラクター「とまちゃん」と一緒に配布
◇市民講座
日時:3月12日(水)10:00~11:30
場所:市役所
定員:50人
内容:テーマ「こころのメンテナンス~こころと身体のセルフケア~」
講師:精神保健福祉士・メンタルヘルスの相談室「セレンディピティ」苅田尚晴さん
申込み・問合せ:3月10日(月)までに健康づくり課母子保健担当(【電話】594-5544)へ電話または直接。
◆あなたの心、疲れていませんか?
こころの体温計でストレスcheck(本紙の二次元コード参照)
(1)悲しく憂うつな気分が一日中続く
(2)これまで好きだったことに興味がわかない、何をしても楽しくない
(3)食欲が減る、あるいは増す
(4)眠れない、あるいは寝すぎる
(5)イライラする、怒りっぽくなる
(6)疲れやすく、何もやる気になれない
(7)自分に価値がないように思える
(8)死にたい、消えてしまいたい、いなければよかったと思う
(9)集中力がなくなる、物事が決断できない
(1)(2)どちらかを含む5つ以上が2週間以上続いたら、相談することをお勧めします。
(参照…厚生労働省ホームページ)
■〔Interview〕大切な命と心を守るために、私たちができること
ひらお内科クリニック(心療内科)
平尾良雄さん
いま、日本では多くの人が自殺で亡くなっています。私たちの住む北本市も例外ではありません。自殺で亡くなる方は、若い人からお年寄りまで全世代にわたります。自殺は「死にたい」からするのではなく、苦しい状況を終わらせるために、他に方法があっても自殺という手段しか見えなくなるから至ってしまうのです。
病気・借金などを苦にしたり、家庭、職場、学校での人間関係に悩んでいる方は多いと思います。「自分がいなくなれば家族は困らない、悩まない」と思ってしまい、誰にも相談できずに死を選んでしまううつ病の患者さんもいます。
いま私たちにできるのは、一人で悩みを抱えないこと。思い切って身近な人に相談しましょう。また身近な人の様子がおかしいとき、「どうしたの、心配があるなら話してね」と声をかけてみましょう。どちらも簡単ではありませんが、大切な命と心を守るために私たちができることです。
自殺する人をひとりでも減らすために、家庭、職場、学校など、地域全体での具体的な取組を期待しています。