- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県坂戸市
- 広報紙名 : 広報さかど 2025年7月号
保護司とは、犯罪者等の立ち直りを地域で支えるボランティアで、市内で15人の保護司が活動しています。現在、高齢化等で保護司が不足しており、なり手を探しています。
■保護司の活動って、どんなこと?
保護司はそれぞれに配属された地区の保護司会で、各種研修や啓発など、組織的な活動を行っています。
◇保護観察
罪を犯した人又は非行をした少年と面接を行い、更生のための指導や生活の助言、就労の手助けをします。
◇生活環境の調整
刑務所や少年院に入っている人が社会復帰できるよう、釈放後の居住地の調査や、引受先との話合い等をします。
◇啓発活動
薬物乱用防止等についての研修の開催など、地域における犯罪や非行を防止する活動を行います。
Q:罪を犯した人の立ち直り支援は、なぜ必要なのでしょうか?
A:罪を犯した人が立ち直るには、本人の強い意志や努力が必要なのはもちろんですが、地域社会での受入れが重要だからです。罪を犯した人を社会の中で適切に処遇し、地域社会の理解・協力を得て、自立し、改善更生することを助けることは、安全・安心な地域社会づくりにも繋がります。
Q:保護司になるにはどんな条件がありますか?
A:活動意欲があることや生活が安定していること、健康であること、初任の場合は76歳未満であることなどが条件です。特別な資格は必要無く、自営業、僧侶、主婦など様々な経歴の方が、経験を生かして保護司として活動しています。また、女性の保護司も増加傾向にあります。
Q:保護司の活動は難しそうで、一人でやるのは大変ではありませんか?
A:保護司は専門家である保護観察官と協力して活動します。面接や生活指導の方法などは、保護観察官と連絡を取り合う中で様々なアドバイスを受けられます。その他にも、定期的に行われる各種研修会への参加や先輩保護司から助言をもらい、意見を交換しながら活動を行います。
■保護司について最新情報を発信中!
・法務省保護局X
・法務省保護局Instagram
・「あなたは、ひとりじゃない。」法務省×吉本興業YouTube
※動画が流れます
※二次元コードは本紙P.6をご覧ください。
■第75回 社会を明るくする運動
◇犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ
犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、安全で安心な地域社会を築くための全国的な運動です。市では、強調月間である7月に、保護司の皆さんが市内中学校を訪問し、啓発を行うなど、様々な活動を行っています。
■愛の募金活動
坂戸地区更生保護女性会※では、更生保護の活動に役立てるため、毎年7月に募金活動を行います。
・更生保護施設への支援
・健全な子育てのための「愛の図書費」の贈呈
・犯罪被害者への支援
令和6年度には、83万7千円の募金が集まり、市内の小学校に図書購入のため「愛の図書費」を贈呈しました。
※更生保護女性会とは、女性の立場から、地域における犯罪予防や子どもたちの健全育成のための子育て支援活動などを行うボランティア団体です。(全国で約11万9千人、市では80人)
問合せ:福祉総務課
【電話】内線412