- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県幸手市
- 広報紙名 : 広報さって 2025年(令和7年)2月号
■女性の健康
女性ホルモンは、思春期から更年期まで卵巣から分泌されますが、一定に分泌されるのではく、約1か月単位で大きな変動が繰り返され、月経、排卵が起こります。
近年、妊娠・出産回数が減少しているため、生涯月経回数は過去に比べ約10倍に増加しています。このため、月経痛や月経前症候群(PMS)、子宮内膜症、子宮筋腫など月経や女性ホルモンの分泌が多いことによる病気や症状を抱える人が増えています。
更年期になると、女性ホルモンの減少による症状として、肩こり、ホットフラッシュ、動悸、睡眠障がいなどさまざまな不調を感じる人が多くいます。
また近年、思春期の「やせ」が原因で、月経異常や無月経、不妊症になることが問題になっています。
これらを予防し、女性の健康に大きな利点をもたらすとして、最近注目されているのが「プレコンセプションケア(妊娠前ケア)」。WHOも推奨している妊娠前からの包括的な健康管理です。
妊娠・出産に向けた心身の準備のためだけではなく、ホルモンバランスの安定化により、月経痛やPMSの緩和、更年期の症状の軽減につながり、思春期から更年期までのすべての女性に意味のあるものです。
具体的な方法としては、「バランスの良い食事を心がける」、「葉酸を含む食品を積極的に摂取する」や「毎日30分程度の軽い運動をする」、「歩く、階段を使うなどの日常的な活動量を増やす」、「婦人科検診を定期的に受診する」などがあります。
気になる症状がある場合、早めに医療機関を受診することも重要です。厚生労働省女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」の女性の病気セルフチェックも活用してみましょう。