- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和7年3月号
■「つるがしま物語」作者を迎えての講演会
@南市民センター 1/25 sat
ダイジェスト動画はこちら(本誌4ページにQRコードを掲載しています)
▽[意見交換会テーマ]地域での暮らしと鶴ヶ島の今後について
1月25日(土)「つるがしま物語」の作者・伊藤有沙さんを迎えての講演会が開催されました。市民の皆さんが、絵本「つるがしま物語」にふれ、今後の暮らしや文化、地域との関わりについて考え、地域に視点をおいた生活や、地域での共助・協働に関心を寄せるきっかけとなればと企画されたものです。
朗読サークル「風見鶏(かざみどり)」による絵本の朗読、伊藤さんと5人のパネラーの方々との意見交換などが行われました。作品の誕生秘話の紹介があり、最後に「つるがしま物語」で伝えたいこととして、2つお話がありました。
・「私たちの未来について考えてほしい」
長い歴史が今を形作ってきたように、今は未来に繋がります。未来に向けて、今を生きる私たちは何をするのか、したいのかを考えてほしい。
・「すべての地域が唯一無二で特別なんだ」
鶴ヶ島もすごい。東京もすごい。外国だってすごい。すべての地域がお互いを認め、尊重し合える、そんな未来にしていきたい。
朗読に合わせ、スクリーンでは絵本のページがめくられていく。150人を超える入場者は、目と耳で作品を体感していました。
◇《interview》講演会を終えての感想をうかがいました
〇伊藤有沙(いとうありさ)さん(つるがしま物語作者)
“「つるがしま物語」に込めた想い”が伝わっていると感じる場面が多くあり、とてもうれしかったです。また、本作について踏み込んだ感想を聞くことができたのも新鮮で、私自身の今後の地域との関わり方について、考えさせられました。改めて、たくさんの人に支えられ、応援していただいていることを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。同時に、その声や期待に応えられる人で在り続けたいと思いました。
今回の講演会が「わたしたちの未来」について考えるきっかけになれば幸いです。
〇真仁田清(まにたきよし)さん(富士見)
こどものころからの想いを、大学生になるまで持ち続け絵本にされた伊藤さん。「願いは想い続けること」の大切さを感じました。
古代からの人間関係が今の鶴ヶ島を作ってきたことから、今後もこの地域と人との関係を大切に、多くの楽しみを感じながら住み続けたいです。伊藤さんの今後に期待し、これからも応援していきたいと思います。
〇中道晴吾(なかみちせいご)さん(鶴ヶ島第二小学校5年)
とても緊張しましたが、伊藤さんやパネラーの方が優しく接してくれたおかげで、無事に発表することができました。また、未来の鶴ヶ島について話した際に会場から笑いがあり、とてもうれしかったです。鶴ヶ島は地域の方々との交流があり、温かいまちだと話をしましたが、今回のこの会を通じて、改めて素晴らしいまちだと実感しました。伊藤さんの努力の結晶のこの作品を、1人でも多くの方に読んでほしいです。
〇野口満(のぐちみつる)さん(上広谷)
伊藤さんの作品に出会いパネラーとして参加できたことは、今に生きる最高の宝となりました。
この地に定住して60年、4年前に北陸の白山市鶴来(はくさんしつるぎ)への移住に挑戦して再び鶴ヶ島に戻りました。海や山、温泉のある歴史的観光地であっても、住みやすさとは、人と人との関わりの多さや深さに勝るものはありません。近所や同級生、同じ釜の飯を食べながら働いた同僚たちのいる、ここ鶴ヶ島にあったと改めて感じました。
〇松田和記(まつだかずき)さん(鶴ヶ島清風高校3年)
鶴ヶ島の歴史や作者の意見を生で聴くことができ、勉強になりました。私は鶴ヶ島市が「何もない」という可能性に満ちた市で、「何もない」が特徴の市として認知度の向上ができると考えます。故郷が残っていることがどれ程素晴らしいことか、故郷を大切にしていきたいと一層強く感じた講演でした。これからも好きなこの市を守っていきたいです。鶴ヶ島市のさらなる成長を楽しみに過ごしていきます。
〇髙橋(たかはし)ちなみさん(鶴ヶ島第二小学校5年)
私は、「つるがしま物語」について語り合う会に参加して、鶴ヶ島の歴史や鶴ヶ島に住んでいた人は、たくさんの工夫をして鶴ヶ島を残してくれたことなどを知りました。また、作者の伊藤さんがどうしてこの本を作ったのかについても学べました。パネラーとしてたくさんの人の前で話すことは緊張したけれど、とてもいい機会になりました。そして私は鶴ヶ島がもっと好きになりました。