- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県川島町
- 広報紙名 : 広報かわじま 2025年9月号 Vol.785
■消防団で守る
・消防団の取組み(1)水防訓練
・消防団の取組み(2)出初式
▽「慣れ親しんだ地元との関わり」
第4分団(出丸地区)分団長
黒圖諭志(くろずさとし)さん(21年目・倉庫業の経営)
▽「消防団は災害時の地域の要(かなめ)」
第2分団(伊草地区)所属
大滝正雄(おおたきまさお)さん(8年目・建設業)
ー消防団に入った理由や活動をお聞かせください。
大滝:地元に住んでおり、勧誘を受けて入団しました。消防団では、火災対応による出動や技能研修に参加しています。
黒圖:私の住む地域の先輩が退団したことをきっかけに入団しました。入団するまで、消防団そのものがよくわからず、興味もありませんでした。実際に活動してみて、多くの先輩方から社会のルールをはじめとした幅広い知識を教えていただいたり、活動の中での経験を得たりすることができました。また、地域のお祭りなどに参加させていただいていることで、多くの方とコミュニケーションをとることができています。
ー今まででどんな活動が印象に残っていますか。
黒圖:令和元年東日本台風(台風第19号)で、旧出丸小学校の避難場所を開設したときです。早めの避難をされている方が大勢いて、消防団の到着を待たれていました。トイレットペーパーがない、ペットの対応など、困りごとに対応するのはとても大変でしたが、地元住民の方から頼りにしていただき、少しでも安心していただけたことが印象に残っています。
大滝:東日本台風での出動もそうですが、入団して初めての火災発生時の出動も、よく印象に残っています。初めて現場に行ったときは、「こんな感じで水を出すんだ!」と思いました。火災対応は、消防署の職員だけでは人手や水量などが足りません。火災の規模にもよりますが、消防団車両が6台出動し、消防団員約40~50人と消防職員が協力し、ホースから水を出したり、家屋のトタンをはがしたりしています。
黒圖:火災をはじめとした災害時には、団の全員が緊張感をもって真剣に対応します。そのような大変な場面を共有した仲間との絆があるからこそ、今も消防団での活動を続けています。
―全国的に、消防団に加入される方が年々減少しています。
大滝:消防団は、昔は上下関係が厳しいというイメージがあったかもしれませんが、今はそんなに厳しくありません。どんな方でも加入を歓迎します。
黒圖:消防団の活動は、火災などの対応のほかに、各種研修や防災訓練などへの参加があります。自分のできる範囲でも参加しようと思ってくれる方にぜひ加入してもらいたいですね。
消防団の活動は、普段の生活に加えて活動しなくてはならないので、大変かと思います。しかしその分、自分の人生を変えてくれるほどのプラスの経験をもたらしてくれます。できる範囲で大丈夫ですので、若い世代の方にはチャレンジしてほしいです。
◆知りたい!消防団の活動
○定期的に
年間を通じて活動しています
・月2回…町内の巡回(2班体制)
・毎月1回以上…消防団車両の点検
・年に1回…防火指導などの啓発活動
○できるときに
仕事などと両立しながら活動しています
・火災時の消火活動
・水害時の町内巡視や土のう積み
・研修や防災訓練などのイベント参加
◆もっと知りたい!QandA
Q:手当はあるんですか?
A:団員には階級に応じた年額報酬(数万円程度)や、出勤報酬(1回数千円程度)が支給されます。万が一、公務でケガをした場合には治療費が支払われるのはもちろん、休業の補償などもあります。
Q:どんな人がなれますか?
A:町内に居住、勤務している18歳以上の人であれば、年齢、性別、職業を問わず入団できます。団員の多くは家庭や仕事を持ちながら、できる範囲で活動しています。
Q:やりがいは?
A:防災に関する幅広い知識を身につけることができるほか、たくさんの団員や地域の方とも顔見知りになれます。そして何より、地域の皆さんに安全・安心を届けることができます。
一緒に活動できる人を募集しています!
詳しくは、川島消防署 指導課にお問い合わせください。
【電話】049-297-1979