くらし 千葉のコレ知ってる?

■127 シリーズ「発酵県ちば」(4)
藍染(あいぞ)め

大阪・関西万博
千葉県ブース
テーマ:「発酵」
8/27(水)〜30(土)出展予定

◇人類最古の染料?
藍染めは「アイ」というタデ科の植物を使った伝統的な染色技法で、その名のとおり、藍色などの青系の染色に使われてきました。古来より世界各地で行われ、日本には飛鳥時代ごろに、古代中国から伝えられたといわれています。
美しい藍色を出すのに欠かせないのは、意外にも「発酵の力」。アイの葉を乾燥させ、温度管理をしながら水を加えて混ぜ合わせる工程を100日ほどかけて繰り返すことで発酵が進み、染料のもととなる「蒅(すくも)」ができます。この蒅を「藍甕(あいがめ)」と呼ばれるかめの中で、木灰から取った「灰汁(あく)」と合わせてさらに発酵させることで染液となるのです。
藍染めの工程は地域でさまざまな違いがありますが、アイで染めた布は丈夫なことから、商人や職人が着用する半纏(はんてん)や農作業着、千葉が発祥とされる漁師の祝い着「万祝(まいわい)」にも使われるなど、県内でもその文化は広く根付いてきました。

◇「房総のむら」で藍染め体験
参加体験型の博物館「房総のむら」ではTシャツや手ぬぐいなどを染める「藍のしぼり染め体験」や、施設内で新鮮なアイの葉が採れる7月から8月限定で、葉を叩いて絹のコースターに模様を染め付ける「藍のうつし染め体験」も実施しています。色の出方は人それぞれ。この夏は世界に一つだけのオリジナル染め物を作ってみませんか。

問合せ:県立房総のむら
【電話】0476-95-3333