くらし 千葉市動物公園 Chiba Zoological Park 動物科学館

■熱帯雨林を学ぶ学習展示施設
生命の森 熱帯雨林 -Wonder of Rainforest- リニューアルオープン

多くの絶滅危惧動物が生息する熱帯雨林の環境の過去と現状を知り、地球環境など熱帯雨林の抱えるさまざまな問題を考え行動するきっかけとなる学習展示施設として、動物科学館が3月29日(土曜日)にリニューアルオープンしました!

千葉市動物公園は、2024年11月に博物館法で規定されている「登録博物館」に登録されました。

■新しい動物科学館の2つのテーマ
(1)驚きに満ちた世界、熱帯雨林へ
熱帯雨林は、無限の驚きと感動が詰まった世界です。林床(森林の最下層)に広がる生命のネットワーク、植物たちの巧みな生存戦略、そこに息づく多くの動物たち。雄大な森の奥深くには想像もつかないほどの未知なるものが存在しています。今そこで何が起きているのか、私たちとどのような関係性があるのか、熱帯雨林を五感で感じながら展示を巡ります。

(2)動物園で熱帯雨林を知り、学ぶ
動物園は世界中のさまざまな野生動物との出会いの場であり、動物の生態や魅力を伝えるだけでなく、絶滅危惧種を本来の生息地が回復するまで守っていく、「種の保全」の役割も担っています。多くの種が、生物多様性の宝庫である熱帯雨林に生息しています。動物園を訪れた人が、熱帯雨林やそこで暮らす生物について知り、その重要性に気づくことが、保全への第一歩へとつながります。

■リニューアルポイント
◇土壌生物の視点や動物を誘う熱帯植物の香りを体験しませんか?
熱帯雨林の仕組みや役割、人が受けてきた恩恵、人による破壊の現状と生物多様性の危機や地球環境への影響などを体験しながら学べる施設として、動物科学館はリニューアルしました。実物大ジオラマや大型モニター、プロジェクター投影、グラフィックパネルなどによる解説や、動物を誘う熱帯植物の香りを体験できます。動物の標本展示や職員の研究発表の掲示なども行います。
また、2階喫茶室は展示テーマと連動させ、「動物がくらす世界、環境をそばに感じて、さまざまな持続可能性を考える」をコンセプトに「Utan Café(ウータンカフェ)」としてリニューアルしました。

■展示室
◇エントランスホール
ボルネオ島の熱帯雨林をモデルに、「フタバガキ」のシンボルツリーがそびえ、その周囲を動植物のジオラマが取り囲みます。

◇熱帯雨林とは
5台の大型モニターで、熱帯雨林の歴史・分布・気候・構造・1日を映像やグラフィックパネルで解説します。

◇人が森にしてきたこと
人が熱帯雨林から受けてきた恩恵と、人による森林の破壊の歴史を解説します。

◇人が森にできること
熱帯雨林を守り、再生するための取り組みを紹介します。私たちに何ができるか一緒に考えてみましょう。

◇林床の世界
熱帯雨林の土壌生物になったような視点で土の中に潜り込み、土壌分解の様子を天井投影映像で体験できます。

◇植物の拡大戦略
植物が分布を広げるために動物を利用した拡大戦略を解説。動物たちを誘う熱帯植物の香りを体験できます。

◇地球環境と熱帯雨林
熱帯雨林の破壊が地球環境全体にどのような影響を及ぼすのか、炭素と水の循環を通してその仕組みを解説します。

◇世界最大級の森に暮らす小さなサルたち
アマゾン川の川面をイメージした空間から、生息地にいるような雰囲気でマーモセットを観察できます。

◇ログルーム
剥製や骨格標本から動物たちの新たな不思議や生態を解説。ワークショップなどのイベントを行います。

◇バードホール
1日に1度熱帯雨林特有のスコールを再現します。雨上がりには鳥たちが活発に飛び回ります。

■ベビールームandキッズルーム
子どもがいる家族が利用できる授乳室やおむつ交換台、離乳食スペースがあります。また、キッズルームではフォトスポットや絵本コーナーを用意しています。

問い合わせ:動物公園
【電話】252-1111【FAX】255-7116