くらし 『知りたい』が見つかる場所 図書館で広がる新しい世界(2)

■知る・学ぶ・つながる 地域に寄り添う図書館
本を借りて読むだけではなく、地域に根ざし、地域の人と人をつなぐ場、学びや交流の場としても親しまれている図書館。子育て支援や福祉施設との協力など、佐倉図書館・志津図書館・佐倉南図書館のそれぞれが地域に寄り添いながら行っている取り組みをご紹介します。

▽佐倉図書館
佐倉図書館は、複合施設「夢咲くら館」の中にあります。約11万冊の本や雑誌を所蔵しており、地域図書館の中心的な役割を担う館として、幅広い年代のかたに利用されています。館内は、一般書エリアと児童書エリアに分かれており、特に児童書エリアは、子育て交流センターに隣接し、親子で読書を楽しめる「あそびのひろば」もあるため、小さなお子さん連れのかたでも安心して過ごせる空間となっています。
また、佐倉や周辺地域ついて学べる「佐倉を学ぶフロア」や静かに集中できる自習スペースなども充実しています。

▽志津図書館
志津図書館は、市内最大となる約30万冊の蔵書を備えています。また、西志津ふれあいセンターや西志津市民サービスセンターなどと同じ建物内にあるため、館内の施設と一緒に、地域と連携したイベントを実施しています。
エントランスには、読書の輪を広げる取り組みとして、本を自由に持ち帰ることができる「ブックリサイクル」コーナーを常設しており、ここには、図書館が提供する本のほか、市民の皆さんから寄贈された本も並びます。不用本の持ち込みも受け付けしていますので、お気軽にお問い合わせください。

▽佐倉南図書館
佐倉南図書館は、隣接する根郷中学校と連絡通路でつながっていることもあり、地域の学校との連携が深い図書館です。館内には、約20万冊の蔵書、100席以上の閲覧席があり、おはなし会も月2回開催しています。また、近隣にある、社会福祉施設の利用者に対しての休館日利用や対面朗読、販売会場としての活用なども行っており、地域福祉との連携にも注力しています。
そのほか、小学生や一般のかたの図書館探検、中学生・高校生の1日図書館員の受け入れなども行っており、地域に開かれた図書館として親しまれています。

▽読書のバリアフリーを知っていますか?
読書のバリアフリーとは、「すべての人が読書を楽しめるように、障壁を取り除く取り組みのこと」です。市内の図書館でも、さまざまな読書のカタチを支援するために、大活字本やLLブック(やさしいことばの本)、拡大読書機、オーディオブックなどの利用ができます。

■来館不要で本が読める!電子書籍サービス(電子図書館)
インターネットに接続したスマートフォンやタブレット端末などから、電子書籍の貸出・返却が出来るサービスで、図書館に行かなくても読書を楽しむことができます。
一般のかたに活用してもらうだけではなく、市内小中学校の児童生徒に、ひとつずつアカウントを用意して、読書普及コンテンツとしても提供しています。
点数・期間:
・貸出2点まで・貸出2週間
・予約2点まで・とりおき1週間

▽電子書籍のここが魅力!
point1:インターネット環境があればどこでも読書を楽しめる
point2:自動で返却されるので、返し忘れも返しに行く必要もない
point3:文字の拡大や文字色反転、音声読み上げ、メモ機能などがある
(※資料や端末によっては対応していない場合があります)

▽スマートフォン・タブレットでの使い方(例)
[1]図書館ホームページを開いて、『電子図書館』を押し、電子書籍サービスのページへ進む
[2]本棚のマークを押して、ライブラリーを選択し、「貸出カードの番号」、「パスワード」をいれてサインインする
[3]キーワードなどで検索し、資料を決めたら『借りる』を押す
[4]本棚のマークを押すと「借りている作品」、(1)「借りられる点数」、(2)「貸出期限」が確認できます
※詳しくは、本紙をご覧ください。

■暮らしや学びに「もっと役に立つ」図書館を目指して
佐倉図書館 小廣 主査
皆さんは、必要な情報をどのように見つけ、選択していますか?
今すぐ使わない情報にはあまり意識が向かないものですが、その存在や一端を知っておくだけで、未来の自分や家族、知人などの助けになることがあります。たくさんの情報があふれている今、自分に合ったものを選ぶ力=「情報リテラシー」を身につけて、多くの選択肢を持つことが大切です。
図書館は、生活・勉強・仕事などに役立つ情報を見つけられるとても便利な場所です。インターネットの基本的な使い方や情報の探し方などを簡単に学ぶことができるほか、お子さんには、まず本や図書館に親しみ楽しんでもらい、社会を生きる学びにつなげていってもらえるように、絵本や物語などの児童書も用意しています。
「情報との出会いは偶然任せ」「効果的な探し方がわからない」「パソコンなどは苦手」というかたも、まずは、従来からある紙の本やWEBサービスを活用することから始めてみませんか?読書が好きなかたはもちろん、「図書館は苦手」、「読書しない」というかたこそ、ぜひ図書館をご活用ください。