文化 The History〔vol. 1〕

■続ふるさと あの日あの時間
暑い季節が過ぎ、日々過ごしやすくなりました。運動に読書に良い時期です。また、秋のイワシ漁の季節です。去る七月二日(水)にテレビで放送されましたNHKの番組「歴史探偵」では、江戸時代に大地曳網漁が行われた広大な九十九里浜として作田海岸が映し出され、更に片貝漁港のいわし資料館(海の駅内)の内部も紹介されました。放送直後、私のもとには、大阪や愛知、埼玉、東京の知人から「江戸の食文化を支えた根底には、九十九里浜のイワシ(干鰯(ほしか)と〆粕(かす))が有ったことを知って良かった」と、連絡がありました。そのことを番組担当者の笹原さんに連絡しましたら、放送局にも同様の感想が寄せられたそうです。また、真亀岡の小倉幸子(さちこ)さん(黒潮太鼓主宰者)の感想も伝えましたら、地元の方に喜んで頂けるのが一番嬉しいと仰っていました。
ロケーションの時の私の説明は、すべて故木島(きじま)里八(りはち)先生から教えて頂いたものです。番組で行燈の灯りには、鰯の油(魚油)が使われたと紹介されました。
これも木島先生から教えて頂きました。「イワシの町九十九里」を全国に紹介して下さったNHKに感謝しています。
これから私の思い出を兼ねた「町の歴史散策」にお付き合いをお願いします。
(元九十九里町誌編集委員 齊藤 功)