くらし みんなで学ぶ、水害のこと(3)

◆水害から身を守る事前シミュレーション
地震と違い、水害はある程度予測が可能です。東京は、山地や丘陵地、大小の川など、多様な地形を有していることから、さまざまな水害が発生するおそれがあります。
いざという時慌てないために、日頃から準備しておくと安心です。

■STEP1 自分が住む地域のリスクを知ろう!
◇確認の基本はハザードマップ
ハザードマップは、「被害が想定されるエリア」や「避難場所」などを表示した地図で、区市町村ごとに作成されています。

◇check!
・自分の身に起こりやすい災害のリスクを確認
・避難の際に持ち出すのは必要最低限のものが基本
・安全な避難を行うために、どの道を使って避難するのか確認

アニメーションでかんたん確認!
洪水や土砂災害など複数の水害リスクがわかる!
GPS機能と連動、外出先でも使える!

都内の水害リスクを“見える化”
水害リスクマップ
「東京都防災アプリ」をダウンロードすると利用できます。

ダウンロードはこちらから
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Android

他にも「東京マイ・タイムライン」などの機能が利用可能。

■STEP2 避難のタイミングを確認!
◇5段階の「警戒レベル」に注意
大雨による洪水や土砂災害のリスクが高まった時、区市町村から避難情報が発令されます。警戒レベルには段階があり、それぞれのレベルで取るべき行動が異なります。事前に確認しておきましょう。

◇補足
「警戒レベル3」取るべき行動
・高齢者や障害のある方のほか、避難に時間のかかる子供やその支援者の方も避難しましょう。
・それ以外の方も、外出を控えるなど普段の行動を見合わせたり、避難の準備を始め、危険を感じたら自主的に避難しましょう。
・土砂災害の危険性がある区域や急激な水位上昇のおそれがある河川沿いに住んでいる方も、準備が整い次第、避難が望まれます。

参考:政府広報オンライン 「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう

■STEP3 前もって決めておくと安心!
◇安全な「避難先」を検討
避難先は学校や公民館など行政が指定した避難所だけでなく、ハザードマップ等で安全が確認された親戚や知人宅、ホテルなども選択肢として検討できます。
事前に避難先を決めておくことで、緊急時でもスムーズに行動できます。避難する際は、川や用水路に近づかないように、気を付けて避難しましょう。

◆東京マイ・タイムライン
事前に水害時の行動をシミュレーションし、適切な避難行動を決めておくために、「東京マイ・タイムライン」をご活用ください。
アプリ版ではSTEP1~3を行えます。また、冊子の配送も行っています。
申し込みはホームページで。

詳細はこちら

◆すぐに実践!みんなで取り組む豪雨対策
東京都では、都民一人ひとりができる水害への備えを呼びかけています。
水害による被害を防ぐため、あなたにもできることがあります。早速チェックして実践しましょう!?

■Let’s「浸水への備え」
下水道局では、6月を「浸水対策強化月間」と定めています。日頃からできる浸水対策を今一度確認し、万一に備えましょう。

◇雨水ますや側溝のチェック
道路や敷地にある雨水ますや側溝の上がゴミや物でふさがっていると、雨水が流れず浸水の原因に。気付いたら取り除くなどきれいにしておきましょう。

◇「土のう・水のう・止水板」等の準備
半地下家屋や地下室は道路面から建物に雨水が流れ込みやすく、浸水するおそれがあります。ごみ袋を利用した「簡易水のう」は、段ボール箱と併用することで強度が増します。

■Let’s「雨水(あまみず)しみこみプロジェクト」
雨水をまちの中で一時的にためたり、しみこませることで、豪雨時に川や下水道に流れ込む水の量を減らし、水害に強いまちづくりを進めるプロジェクトです。ぜひ、ご協力ください。

雨水しみこみプロジェクト
1.上手に流す
大雨の際に風呂の水を流さない
家の外に流れ出る水を減らすため、お風呂の水を抜くのは雨上がりに。
2.ためる
雨水タンクの設置
※助成制度あり
雨水をタンクにためて雨水の流出を抑制。ためた雨水は植木の水やりなどに使えます。
3.しみこませる
雨水浸透ますの設置
※助成制度あり
雨水を地中にしみこませる雨水浸透ます等の設置も推奨しています。

※助成制度の有無および各種条件は、各自治体によって異なります

参考:東京都都市整備局「あなたにできる豪雨対策」