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より良い東京を実現!都政運営の新たな羅針盤「2050東京戦略」から、戦略や政策の一部をご紹介します。

2050東京戦略~東京 もっとよくなる~

◆第1回 都市の強靭化(豪雨対策)
今年も雨の多い季節がやってきました。「恵みの雨」とも言いますが、時には脅威となることも。現に気候変動の影響で、東京でも急な大雨が増え、川や下水道にたくさんの水が流れ込むことで水害のリスクが高まっています。都では、こうした災害から都民を守るため、豪雨や台風時に増えた水を一時的にためておく「調節池」を整備しています。
都内には、12河川に27カ所の調節池が整備されており、その中でも「神田川・環状七号線地下調節池」を含む河川整備によって、2023年の台風2号では、調節池下流で浸水ゼロという大きな成果をあげました(図1)。
「2050東京戦略」では、これら調節池の容量を現在の約264万m2から、2035年度までに約365万m2に増やすことを目指し、さらに災害に強いインフラ整備を進めています。
この他にも、家庭でもできる雨水をためる・しみこませる取り組みとして、「雨水浸透ます」等の設置を支援する区市に補助を行うなど、水害リスクの軽減に努めています。都はさまざまな取り組みを通じて、都市の強靭化を進めています。ぜひご注目ください。

浸水戸数
1993年 3,117戸
2004年 46戸
2023年 0戸

2023年の台風2号で浸水戸数0を実現!
図1:神田川・環状七号線地下調節池の整備効果