くらし 動けば変わる、東京の未来 脱炭素に向けてHTT(へらす つくる ためる)(2)

■お家から、じぶんから、脱炭素をはじめよう!
異常な猛暑や集中豪雨。地球温暖化の影響は、私たちの暮らす東京にも広がっています。
この気候危機に立ち向かうカギとなるのが「脱炭素化」。都では、脱炭素に向けたさまざまな取り組みを進めるとともに、企業や個人ができることとして「HTT」を呼びかけています。

HTT
電力を
へらす
つくる
ためる
Tokyo Tokyo

Q:脱炭素ってなに?
A:二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す取り組みです。

●四季から二季に 東京から春と秋がなくなる世界が現実に!?
温暖化の影響で夏が長くなり、春や秋が短くなっていることで「四季」から「二季」へ変わりつつあるとも言われています。確かに夏が長いなと感じられる今日この頃。このまま地球温暖化が進むと、日本の美しい四季がなくなってしまうかもしれません。

▽2025年
15歳
・感染症リスクが拡大!?
10月にも蚊が活発

(冬の服装はこう変わっていく?)

2030年前に平均気温の上昇が1.5℃に到達

▽2030年
・酷暑で原則中止 屋外でスポーツができない

・降雪量が大幅に減少 雪が降らなくなる

▽2035年
25歳
・開花に必要な寒い日が不足 桜が咲かなくなる

(コートがいらない?)

・海面上昇で国内約9割の砂浜が失われビーチが消失

▽2050年
40歳

2050年頃には平均気温が約2℃上昇

(今日は半袖明日はダウン?)

・農作物の生育不良で食料不足・価格高騰

▽2090年

夏の最高気温40℃超えが当たり前に!?

今15歳の若者は、2050年でまだ40歳。2050年は決して遠くない未来

上記データやシミュレーション:環境省、国立環境研究所、東京都気候変動適応センターの資料を基に作成。2100年頃までの将来における予測を記載
参考:ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ

●1.5℃に向けた挑戦 2050年CO2排出量実質ゼロを目指して
地球温暖化の主な原因は、私たちの生活に必要な電気やガスなどのエネルギーをつくったり、消費したりするときに発生する温室効果ガス。世界が目指す「1.5℃目標」の達成には、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする必要があります。
都はゼロエミッションを実現するため、「2035年までに温室効果ガス排出量60%以上削減」を新たな目標に掲げ、脱炭素化に向けたさまざまな取り組みを進めています。

Q:なぜ、1.5℃?
A:気温上昇を1.5℃に抑えることで、2.0℃上昇の場合に比べて洪水や渇水が続いて発生する災害リスクが大幅に減少するとされています。
参考:国立環境研究所の発表資料

温室効果ガス排出量(2000年比)
(千万トンCO2)
22年 4.4%減
30年 現目標50%減
35年 新目標60%以上減
50年 CO2排出量実質0(ゼロエミッション)

参考:ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ

●脱炭素の実現には一人ひとりの行動が大切
都は、地球温暖化を防ぐとともに、必要なエネルギーを安定的に確保するため、HTTをキーワードに、電力を「Hへらす・Tつくる・Tためる」取り組みを呼びかけ、脱炭素に向けた行動を推進しています。地球の未来と、私たちの暮らしを守るために、まずは身近なことから始めてみませんか?

だから、みんなで「HTT」
・H へらす
小さな工夫でおトクに省エネ

・T つくる
自分でつくる おうちの電気

・T ためる
ためて安心 つくった電気