くらし 動けば変わる、東京の未来 脱炭素に向けてHTT(へらす つくる ためる)(4)

■脱炭素を目指した都の取り組み ゼロエミッションで東京はもっと良くなる

ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ

●注目プロジェクト1
日本生まれの新たな太陽電池
“発電する未来都市”の実現へ!「次世代型ソーラーセル」

太陽光発電の一層の拡大を目指し、都は軽くて曲がる「次世代型ソーラーセル」の導入を推進しています。これまで設置が難しかった場所にも導入することができるため、都は「2035年までに都内に太陽光発電設備を350万kW設置」の実現に向けて普及拡大に取り組んでいます。

Q:太陽光発電350万kWって、どのくらい?
A:一般家庭に換算すると、約100万世帯分の電力量に相当します。

ココがすごい! 次世代型ソーラーセル

○フィルム型
厚さわずか約1ミリ!

1.軽量で柔軟
曲げに強く、軽量化が可能
2.低コスト化
製造工程が少なく、将来的に大量生産による低コスト化に期待

3.原料の安定確保
主原料のヨウ素は世界産出量の約3割が日本

フィルム型以外にも
○ガラス型
ビルなど建築物の窓ガラスや壁面への設置が期待され、耐久性が高い

※この他複数の太陽電池を重ねることで発電効率を高めたタンデム型も研究開発中

◇強度の低い屋根や建物の壁面など、設置場所は無限大
街中でいつでも、どこでも発電できるように!

・ビルの窓や壁面に設置して都市全体で発電!
・スマホやタブレットに搭載して発電!
・クルマの屋根に搭載して走行中も発電!

◇実装に向けた検証を始めています!
現在、東京国際クルーズターミナルの4階デッキで、次世代型ソーラーセルの耐風圧や塩害による劣化などを検証しています。発電した電力は「TOKYO」サインの点灯に使用し、一般の方に公開しています。
普及拡大に向けた取り組みはコチラ

●注目プロジェクト 2
江戸から受け継がれた「もったいないの精神」で飛行機を飛ばそう
空の脱炭素!持続可能な航空燃料「SAF」(サフ)Sustainable Aviation Fuel

使い終わった天ぷら油などから作られる「SAF(持続可能な航空燃料)」は、従来の化石燃料に比べCO2を約80%削減すると言われています。しかし現在、使用済み食用油の多くは捨てられているため、東京2025世界陸上に合わせて、使用済み食用油を回収するキャンペーンを行っています。

東京2025世界陸上とサステナブルな未来へ
家庭の油で飛行機を飛ばそう

ご家庭で使い終わった油が飛行機の燃料に変わります
廃食用油の回収にご協力をお願いします
WORLD ATHLETICS CHAMPIONSHIPS TOKYO 25
東京2025世界陸上

◇回収できる油
・家庭から排出されるもの
・植物性のサラダ油や天ぷら油
油は十分冷ましてから、ふたのついた容器(ペットボトル等)に入れ、回収所へ
回収所の案内など、キャンペーンの詳細はコチラ