くらし 【特集】もういちど考える わたしの防災(4)

■災害時に困ったら…
十分な備えをしていても、災害時にはさまざまな困りごとが発生します。こうした状況を乗り越えるために役立つ情報を3つ紹介します。事前にマップで位置を確認しておくことで、ふだんから安心して生活を送ることができます。災害時にもぜひご活用ください。

◆備蓄していた水がなくなった!
◇災害時給水ステーション
区内では東郷元帥記念公園、日比谷公園、一橋高等学校の3か所に開設します。地下の貯水槽を活用するため、断水時にも使用できます。このほか、各避難所でも1人3ℓを目安に飲料水を受け取れます。空のペットボトルとリュックサックなどをお持ちください。ただし、災害時、直ちに水の提供が行われるわけではありませんのでご注意ください。
・このマークが目印!(※本紙参照)

各ステーションの開設状況は東京都水道局アプリや東京都水道局HP、千代田区防災アプリなどで確認できます。

◆自宅のトイレが使えない!
◇マンホールトイレ
下水管へ直接排せつするため、臭いも出にくく、衛生環境が悪化しにくいトイレです。排せつ物を流す水は、災害対策井戸や小中学校のプール水を利用します。各避難所に2~5基を設置する予定です。なお、マンホールトイレを設置するまでは、各避難所に備蓄する携帯トイレを避難所や家庭で使用できます。

・マンホールトイレ設置予定の避難所(15か所)
※現在ちよだアートスクエア(旧アーツ千代田3331)は大規模改修工事により、避難所として使用不可
・災害時給水ステーション(3か所)
・緊急医療救護所(6か所)
※詳しくは本紙をご覧ください。

◆避難をしているときにけがをしてしまった!
◇緊急医療救護所
けが人が病院に集中する発災直後からおおむね72時間まで開設します。下の6か所の敷地内や隣接する場所に設け、トリアージ(治療を優先する傷病者の振り分け)と軽症者の治療を行います。けがをしたときはまず自分で応急手当てをし、自分での治療が困難な場合、緊急医療救護所で診療を受けましょう。なお重症・中等症者と診断された場合、災害拠点病院などで治療を受けられます。

・日本大学病院…神田駿河台1-6
・三井記念病院…神田和泉町1
・東京逓信病院…富士見2-14-23
・三楽病院…神田駿河台2-5
・九段坂病院…九段南1-6-12
・半蔵門病院…麹町1-10

■災害時医療救護活動従事者を知っていますか
災害が起こったときに開設する医療救護所で医療救護活動に従事できる方を募集しています。
登録要件:区内在住・在勤・在学者で、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士または柔道整復師などの医療系の国家資格を一つ以上有する
活動内容:傷病者のトリアージ、軽症者の治療や重症者への応急処置、避難所での被災者の健康管理などの医療救護活動
登録期間:5年間
損害補償:区の規定を適用
登録方法:事前に問い合わせのうえ、所定の申込書(問合せ先または区HPから入手)に資格を証明する書類の写しと顔写真を添付して、郵送または直接問合せ先へ
※登録者には登録証を発行
※区内の医師会・歯科医師会・薬剤師会に加入の方は、各機関の事務局へ問い合わせを

問合せ:地域保健課健康企画係(千代田保健所2階)
【電話】03-5211-8163