- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都中央区
- 広報紙名 : 区のおしらせ ちゅうおう 令和7年6月15日号
■防災拠点運営委員会インタビュー
晴海西小学校・晴海西中学校 仙波さん
~マンションが集積する晴海ならではの独自の防災スキームを模索しています~
近隣のマンションへ転入して以来、祭りの会合や町内会の運営、また未来のまちづくりを検討する委員会への参加など、地域の活動に積極的に参加してきました。防災拠点運営委員会では月島第三小学校・晴海中学校で約10年間携わり、昨年4月に設立されたこの拠点の委員長に就任しました。
晴海は区内でも指折りの高層マンションが集積する地域です。そのため、災害時は在宅避難が基本となり、避難所の役割は低くなります。拠点は主に、情報提供や物資の調達を担うこととなります。ですが、防災拠点倉庫の場所や使い方を熟知している人はまだ多くありません。そこで、一般参加者向けの防災訓練とは別に「鍵の開け方」など、委員の皆さんで行う訓練(役員訓練)では、拠点の活用方法をゼロから学べるプログラムなどを盛り込んでいます。
このまちの防災上の最大の課題は「複数ある防災組織同士の連携」にあると感じています。職場や各マンションの自治会はもとより、学校などの教育機関、それぞれに防災マニュアルが存在し、個別の訓練が行われている。いざ発災時に「相互がうまく連携できるのか?」。これらを含めて、今後はよりリアルな状況を想定した訓練内容を模索する必要があるでしょう。
新旧の住人同士がコミュニケーションを図り、関係性を深め合うのに防災は有効な共通言語です。また晴海西の委員は若手が多く、自助・共助意識も高い。昼間は就労しているため活動が制限されますが、年齢が若いということは、組織を継続させていく上でプラスも大きいと感じます。今後は平日の夜にでも皆で集まって、区の防災マニュアルを晴海版にカスタマイズすべく取り組んでいきます。いろいろ新しい試みを模索中ですので、防災訓練の実施日には皆さんにぜひお越しいただき、楽しみつつ参加してほしいですね。
○我がまちの防災アイデア
新しいまちの防災を皆で一緒に考えていく
高層マンションが多い地域特性にあわせて訓練の内容に工夫を凝らす。子どもが楽しく防災を学べる仕掛けも。初期消火訓練の様子。
■防災拠点訓練にご参加ください
各拠点での訓練実施日時についての情報は【HP】などで随時おしらせします。お住まいの地域の防災拠点の所在地・対象地域は別表のとおりです。
別表
■中央区では“在宅避難”を推奨しています。
「わが家わがまちの防災ハンドブック」や「いま、始めよう。マンション防災」などの防災パンフレットでは、日頃からの対策や災害時の情報収集ツールなど、在宅避難をする上で必要な情報を掲載しています。
また区では、長期保存が可能な飲料水や非常食など防災用品のあっせんを行っています。ぜひご活用ください。
問合せ:防災危機管理課防災危機管理担当
【電話】3546-5510