くらし STOP 特殊詐欺被害(2)

■増えてます! 警察官を騙(かた)った詐欺
警察官や検察官を装って電話をかけ、架空の事件に巻き込んだ上で「保釈金や口座の調査が必要」などと焦らせ、犯人の口座に現金を振り込ませようとしてきます。警察署の代表と同じ番号(末尾4桁が「0110」)から着信がある詐欺も増加しています。

・令和5年 0件
・令和6年 31件
区内で急増中
※区危機管理課調べ

▼このワードに注意!
「携帯電話・口座が犯罪に利用されている」
「容疑者になっている」
「マネーロンダリング」
「検察官につなぎます」
「逮捕状」
「トークアプリ(LNE等)で取り調べ」

▼よくある手口
○警察署の代表と同じ番号や知らない番号から着信
「警視庁(▲▲県警)捜査二課の▲▲です」
・非通知設定や国際電話からの着信は怪しいと思いましょう。

○「あなたは容疑者だ」「逮捕状が出ている」と脅す
「あなた名義の携帯電話が犯罪に利用されている」
「あなた名義の口座がマネーロンダリングに使われている」
「あなたは容疑者になっている」
・警察手帳や逮捕状の写真をスマートフォンで送ることはありません。

○トークアプリ(LINE等)に誘導する
「取り調べをトークアプリで行います」
※警察官から検察官につながれるケースもあります。
・警察官は公務でトークアプリは使いません。

○全資産を振り込むよう要求する
「あなたの口座にあるお金が犯罪資金か確認するので全額を指定する口座に振り込んで」
ATMでの振り込みを指示されたり、ネットバンキングで振り込みを要求され、犯人の口座にお金を振り込んでしまう。

■増えてます! 区職員を騙(かた)った詐欺
区職員を装って電話をかけ、「還付金の手続き期限が迫っている」「ATMで手続きができる」などと焦らせ、犯人の口座に現金を振り込ませようとしてきます。

・令和5年 13件
・令和6年 18件
区内で増加中
※区危機管理課調べ

▼このワードに注意!
「医療費や保険料の還付金がある」
「ATMへ行って」

▼よくある手口
○ニセ役所職員から着信
「■■区役所の■■です」

○「還付金等の返金がある」と説明する
「累積医療費の返金のお知らせです。関係書類を送りましたが返事がありませんでした」
・区職員から還付金の件で電話があったら怪しいと思いましょう。

○受け取りのためにATMへ誘導する
「今日中なら提携銀行のATMで手続きができます」
「ATMに着いたら携帯電話で連絡してください」
・ATMで還付金の手続きを案内することはありません。

○犯人の口座への振り込みを巧みに指示する
「返還手続きをお振り込みで行いますので、振込ボタンを押してください」
あたかも自分の口座へ振り込まれるかのような説明を受け、犯人の口座にお金を振り込んでしまう。

■詐欺はこうして防ぐ
特殊詐欺の始まりの多くは、電話です。皆さんのところに、いつ電話がかかってきてもおかしくはありません。被害に遭わないよう、下記の4つのポイントを守りましょう。

▼手口を知ろう!
○犯人は次のような手口をよく使います
・非通知、知らない電話番号、国際電話番号から電話をしてくる
・親族、警察官、官公庁職員、通信事業者等を名乗る
・住所、氏名、口座番号、残高等の個人情報を執拗(しつよう)に聞いてくる
・情に訴えたり、脅したり、さまざまな方法でだまそうとしてくる
・お金の引き出しや送金を求めたり、ATMへ行くよう誘導してくる

▼電話を切って相談する!
○電話をいったん切って落ち着きましょう そして、まずは相談を!
・すぐに嘘だと気付ければだまされることはありませんが、「本当かも」と少しでも感じてしまえば、だまされてしまいます
・「本当かも」と思った場合でも、一度落ち着いて、電話を切りましょう
・たとえ犯人から「話すな」と言われても、家族や知人、警察署に相談をする癖をつけましょう

▼電話への対策で被害防止!
○電話の機能を活用して怪しい電話をブロックしましょう
・留守番電話にして、相手を確認してから電話に出ましょう
・ナンバーディスプレイの利用で事前に相手の電話番号を確認しましょう
・自動通話録音機・迷惑防止機能付き電話機を利用すると、着信時に相手に警告メッセージを流して会話を録音できます
・国際電話不取扱受付センター【電話】0120-210-364へ申し込み、固定電話への国際電話からの着信を拒否しましょう

▼その相手は「誰」ですか?
○相手が名乗った人物が本物か確認しましょう
・犯人が警察官を名乗った場合、所属・担当部署・氏名・内線番号を聞いてメモを取り、電話を切りましょう
・犯人が言った氏名や連絡先はうのみにせず、最寄りの警察署に相談しましょう
・官公庁職員や通信事業者、金融機関など、犯人はさまざまな職種を名乗ってきます。そのような場合も最寄りの警察署に相談しましょう

■自動通話録音機のご利用を
区内在住でおおむね65歳以上の方がいる世帯へ無料で貸し出ししています。
・希望する方は、区危機管理課・特別出張所、区内警察署へお問い合わせください。

▼自動通話録音機
着信時に警告メッセージが流れるほか、通話中の会話を録音できます。

■少しでもおかしいと思ったら迷わず相談!
犯人にだまされないためには、犯人からの電話に出ないことが重要です。紹介したようにナンバーディスプレイを確認して不審な電話には出ないことが最も被害防止につながります。今までは自宅の電話に詐欺電話がかかってくることがほとんどでしたが、最近はスマートフォンや携帯電話に詐欺電話がかかってくるケースが大幅に増えています。
「この電話誰だろう」と思ったら犯人だと身構え、電話に出ないようにしましょう。電話に出た場合でも、少しでも不安を感じたり、お金の話が出たときには警察署に相談してください。

問合せ:
・牛込警察署【電話】3269-0110
・戸塚警察署【電話】3207-0110
・新宿警察署【電話】3346-0110
・四谷警察署【電話】3357-0110
・区危機管理課危機管理係【電話】5273-3532