くらし 区長コラム 新宿の未来のために

区長 吉住(よしずみ)健一(けんいち)

・新宿区の名誉区民である、やなせたかしさんとその妻である暢のぶさんをモデルにした、連続テレビ小説「あんぱん」(NHK)の放送が始まりました。やなせさんは「アンパンマン」の生みの親として有名ですが、絵本作家のほか漫画家・詩人・脚本家など、その活動は多岐にわたり、童謡「手のひらを太陽に」の作詞も手掛けられました。新宿区の防犯マスコット「新宿シンちゃん」もやなせさんから寄贈いただいたもので、現在も地域のイベントへの出演のほか、新宿区ホームページのアイコン等、さまざまな場所で活用させていただいています。次号の広報新宿では、やなせさんの特集記事を掲載する予定ですので、ぜひご期待ください。
・昨年12月に「新宿区未来につなぐ町会・自治会ささえあい条例」を制定しました。また、4月の条例施行に合わせ、条例が掲げる目的の実現に必要な施策を総合的に推進するため「新宿区町会・自治会活性化推進プラン」を策定しました。このプランでは、町会・自治会や地域で活動する各主体の現状と課題を分析し、活性化に向けた「基本目標」や「施策の方向性」などを示しています。今後は、条例とプランを一体的に運用することで、安全・安心で快適な暮らしやすいまちの実現を目指していきます。
・昨今、不登校児童・生徒数は増加傾向にあり、その要因や背景は複雑化・多様化しています。こうした状況に対応するため、区教育委員会では、この4月から、一人一人の実態に応じた支援を行う「チャレンジクラス(不登校対応校内分教室)」を西新宿中学校に設置し、不登校生徒が安心して学校に通える環境を整備します。また、不登校対応巡回教員を新たに配置するほか、スクールソーシャルワーカーを増員する等、学校の不登校対応力の強化と不登校生徒への支援を拡充します。不登校は問題行動ではなく、誰にでも起こり得ることです。引き続き、不登校児童・生徒の学びの継続や社会的自立に向け、支援に取り組んでいきます。