くらし 立ち直りに寄り添っています保護司
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都台東区
- 広報紙名 : 広報たいとう 令和7年7月20日号
■保護司とは
犯罪や非行をした人の社会復帰を地域で支援する、法務大臣から委嘱された民間のボランティアです。
■どんな活動をしているの?
◇保護観察
犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束事を守るよう指導します。また、生活上の助言や就労の援助などを行い、立ち直りを支援します。
◇生活環境の調整
少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、帰住先の調査や就職の確保などを行います。
◇犯罪予防活動
犯罪や非行をした人の改善更生について地域社会の理解を求めるため、年間を通して犯罪予防活動を促進しています。
■台東区保護司会の方にお話を伺いました
―保護司を始められたきっかけを教えてください。
茂上:先輩保護司から活動について話を伺う機会があり、ボランティアとして更生保護の仕事をして役に立ちたいという気持ちを持ちました。
針谷:自分を育ててくれた社会に何か恩返しをできるものはないかと40歳を過ぎた頃に思うようになりました。その時に保護司という、社会でとても重要で大切なボランティアに出会うことができました。
―現状の活動内容を教えてください。
針谷:対象者(犯罪をした人)と月2回ほど面接を行い、社会復帰に向けたアドバイスを行います。また、毎年7月は「社会を明るくする運動」の強調月間ですが、その月に限らず、年間を通して区内で行われるイベントや上野周辺でのリーフレット配布活動などを行っております。
―どんな時にやりがいを感じますか?
茂上:面接でお互いが同じ価値観が持てるようになったときや対象者が社会復帰できたときにやりがいを感じます。
針谷:私たちが対象者と向き合える期間はさまざまですが、その中でなんとか
社会復帰を成し遂げることができた姿を見守っているときです。また、「社会を明るくする運動」などにおいて、街頭広報活動を行っているときに、「ありがとう」といった声をかけられると、「頑張ります」といった気持ちになります。
―普段の活動で心掛けていることは何ですか?
茂上:対象者に寄り添い傾聴し、その人に合った面接を行うことで、一日も早く社会復帰できるよう真しん摯しに向き合うことです。
―区民の皆さんへメッセージをお願いします。
茂上:更生への導きは私たちだけではなかなか成し遂げられないことが多々
針谷:あります。対象者は社会の中で受け入れられる環境に左右されます。皆さんには、誰もが地域に温かく受け入れてもらえる環境づくりである「社会を明るくする運動」へのご協力をよろしくお願い致します。
「社会を明るくする運動」については法務省HPをご覧ください。
問合せ:
台東区保護司会(みらいサポートクラブ)【電話】03-6802-3895
台東区福祉課【電話】03-5246-1274