くらし 地域の交流の輪を広げる、民生委員・児童委員。(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都渋谷区
- 広報紙名 : しぶや区ニュース 令和7年(2025年)3月15日号
―困った時、頼れる存在が身近にいることを伝えたい。―
■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
地域住民と同じ立場で相談に乗り、必要な支援を受けられるようにサポートする民生委員・児童委員の皆さんに、それぞれの担当地区で実施している取り組みについて伺いました。
・渋谷区民生委員・児童委員(本町地区) 大谷儀之(おおたによしゆき)さん
「子どもから大人まで、皆が笑顔になれる場所です。」
・渋谷区民生委員・児童委員(千駄ヶ谷地区) 斎藤好子(さいとうよしこ)さん
「地域の人同士の交流や、勉強会などを通して、さまざまな情報を共有しています。」
・渋谷区民生委員・児童委員(上原地区) 細野澄子(ほそのすみこ)さん
「子どもたちの居場所をつくり、学校などとも連携して見守っています。」
◆皆が安心して楽しく過ごせるように、地域でつながりをつくる取り組みを実施
◇自己紹介をお願いします。
大谷:本町地区担当の大谷儀之です。民生委員・児童委員(以下、委員)になって3年目になります。生まれ育った地域の役に立ちたいと思い、委員になりました。
斎藤:千駄ヶ谷地区担当の斎藤好子です。委員になって9年目で、子どもの学校のPTA活動をきっかけに、地域活動に取り組むようになりました。
細野:上原地区担当の細野澄子です。平成16年12月から主任児童委員を12年間務め、その後、委員になって今年で9年目になります。地域の子どもたちのお手伝いをしたいという気持ちから、活動を続けています。
◇地区ごとに実施している活動について教えてください。
大谷:本町地区では月に一度、「さくらサロン本町」を開催しています。生きがいや仲間づくりを目的とした、皆さんで楽しむ交流の場です。主に近隣の園児や地域の高齢者が集まり、皆で一緒に遊んでいます。園児の皆さんに昔ながらの歌を歌ってもらったり、高齢者の皆さんに工作をしたりしていただいています。季節感を取り入れた作品も作っていて、毎回、帰り際に皆さんが笑顔になっていることがとてもうれしいです。
斎藤:千駄ヶ谷地区では、「3(さん)あい倶楽部」を月に一度、開催しています。「3あい」は、「であい」「ふれあい」「かたりあい」が由来になっています。この取り組みの目的は名前のとおり、皆さんに毎日を楽しく過ごしていただくために、人と出会い、交流し、情報交換をすることです。地域のイベント情報から生活に関わることまで、さまざまな情報を共有したり、専門家をお呼びして勉強会を開催したりしています。子どもから高齢者まで、お住まいの地域を問わず、地域活動に興味のある人ならどなたでも参加することができます。特に、引っ越してきたばかりで地域のことが分からない人や近所に知り合いがいない人は、ぜひ、参加していただきたいです。
細野:上原地区では、渋谷の子どもたちの居場所づくりに取り組む地域活動「渋谷ファンイン」の一部である「上原ファンイン」を実施していて、活動を開始してから今年で25年目になります。私たちは先生や保護者とは違う、身近にいる大人という立場で、学校や家庭以外の居場所をつくり、見守っています。小中学校の授業がある期間、毎週水曜日と木曜日に実施しているのですが、2日続けて実施することで、子どもたちが連日同じ服を着ていないか、違和感がないかなどに注意して見守っています。もし気付いたことがあれば、地域の委員や学校と連携して対応することもあります。他にも月に一度、「ずっとも食堂」という子ども食堂を開催しています。