- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都中野区
- 広報紙名 : なかの区報 2025年6月20日号
■支援の手を差し伸べ続けたい
活動歴18年
本明 啓子(もとあき けいこ)さん
◇保護司を目指したきっかけは
親しい友人から誘われたことがきっかけです。保護司のことはあまり深く知りませんでしたが、心理カウンセラーとして仕事をしており、自身のカウンセリング経験が役立つかもしれないという思いから、保護司を始めました。
カウンセリングは、悩みを抱えた人を受け入れて相談に乗ることが基本です。しかし保護観察は、こちらから歩み寄って話を聞きます。カウンセリング以上のスキルが求められることもありますが、悩みを抱えた方々と向き合うことは自分にとっても貴重な経験です。
◇実際に活動してみて
活動していて感じるのは、社会復帰は簡単ではないということです。罪を犯したという過去により、仕事や人間関係などの壁にぶつかることが多く、本人の努力だけではどうにもならないことがあります。だからこそ、「一緒に頑張ろう」と寄り添うことが大切です。
ある対象者の方は、何度も運転免許の試験に落ちながらも、諦めずに挑戦を続けていました。落ち込む相手に対し「大丈夫、あなたならきっとできるよ」と声を掛けると、前向きな気持ちを見せてくれました。ついに免許を取得し、就職することができた時は、本当にうれしかったですね。「夢を叶えたい」という気持ちを持ち続けてくれたこと、そしてその背中を少しでも押すことができたことが、私にとっても大きな励みになりました。
◇やりがいを教えてください
最初は、心をつかむことが難しいと感じることが多かったです。しかし、面談の中で何気ない会話を重ねるうちに、少しずつ相手の表情が柔らかくなっていくのを感じると、前を向くきっかけになっているのかなと、うれしくなります。
一方で、私の思いがなかなか届かないこともあります。そんな時は、保護司の仲間や専門知識を持つ保護観察官の支えを受けながら乗り越えました。相手の悩みに寄り添い支援することは、自身の成長にもつながっていると感じます。
◇これからの目標は
保護司の仕事はハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。でも実際は、誰かの人生の転機に関わることができる、そんな温かい仕事です。今後も多くの方に支援の手を差し伸べ続けていきたいです。
■私たちと一緒に地域の未来を支えてみませんか。
◇保護司に興味のある方はお気軽に問合せを
保護司の高齢化が進み、なり手不足が課題です。
保護司や地域貢献に少しでも興味がある方は気軽に問い合わせを。
問合せ:東京保護観察所 民間活動支援専門官室
【電話】3597-0123
(平日午前8時30分~午後5時15分)
問合せ:地域自治推進係/4階
【電話】3228-8921【FAX】3228-5620
■(7月は強調月間)第75回 社会を明るくする運動
◆犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ
7月は、犯罪や非行のない明るい社会を築くための「社会を明るくする運動」の強調月間。また、「再犯防止啓発月間」でもあります。そのために何ができるか、区内各地区の身近な催しをきっかけにして考えてみませんか。
☆いずれも当日直接会場へ。全ての会場に駐車場はありません
◆各地区の催し
☆下表以外の地区の催しについて詳しくは、区HPをご覧ください
◆次の催しにもご参加を
▽啓発キャンペーン
日時:7月1日(火)
午前10時30分~午後3時
会場:区役所1階
▽啓発ポスター等の展示
期間:7月1日(火)~15日(火)
会場:中野駅ガード下ギャラリー
「夢通り」東側
▽刑務所作業製品の即売会
日時:7月1日(火)~3日(木)午前10時~午後4時
会場:区役所1階
☆(公財)矯正協会との共催
売り上げの一部を犯罪被害者支援団体の活動に助成しています
更生保護マスコットキャラクター・更生ペンギンのホゴちゃんと サラちゃん「いずれも当日直接会場へ」
問合せ:地域自治推進係/4階
【電話】3228-8921【FAX】3228-5620