- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都杉並区
- 広報紙名 : 広報すぎなみ 令和7年3月15日号 No.2400号
■まちで楽しむ一人飲み。善福寺川散歩もお気に入り
─杉並では特にどのまちが馴染み深いですか?
杉並のなかでも親しみのあるまちは、荻窪・阿佐谷・西荻窪。この3駅には、もちろん行きつけの店がいくつかあります。まちを見る基準は、ゆっくり静かにおいしいものが食べられて、おいしいお酒が飲める店があるかどうか。私みたいな世代が飲みに行きやすい店があると、そのまちの好感度は自分の中でぐんと上がるよね。
─普段飲みに行くときはお一人派ですか?
若い頃は舞台の稽古が終わるとそのまま役者たちで居酒屋へ行って、稽古場の続きみたいな時間を過ごしたけれど、40歳過ぎくらいになるとそういうのも疲れてきて、一人になりたくなる。だから今は一人で飲みに行くのが好きだね。その店の味がよく分かるから。誰かと一緒だと、ちゃんと楽しんでいるかな? と心配になる。そういうことを一切考えず、一人で静かに飲みながら「次に何頼もうかなあ」って考えているのが幸せです。
─そのほか、杉並ではどんな場所がお気に入りですか?
荻窪では、やっぱり善福寺川周辺ですね。川沿いの善福寺川緑地は気持ちがいいし、細くても道があるからどこまでも歩ける。善福寺川ってものすごく蛇行していて、歩いていると自分がどこにいるのか、東西南北が分からなくなるんだよ。不思議なところで半島みたいになっていたりして。ストレートに流れていなくて、そこが面白いっちゃ面白いですよ。
─散歩にはよく行かれるのですか?
大田黒公園の近くに息子が住んでいて、今はそこまで朝歩いていくのが習慣になっています。朝5時半ごろに息子の家へピンポンして、起きてくる間にガレージでストレッチをして準備。そして息子と2人で「今日はあっちにしようか、こっちにしようか」とか言いながら、30分くらい散歩をします。世間話などをしながらね。なぜこの習慣を始めたかというと、健康のために歩くのに、一人で続けようと思うとサボるから。私から息子を誘って始めたんだ。毎年正月にはこの散歩で、善福寺川を下って大宮八幡宮まで歩いています。お参りをして初詣を済ませて、西永福駅まで歩いたら帰りは電車で帰ってくる。これからの桜の季節も善福寺川周辺はすごいですよね。わざわざ花見に行かなくても、朝の散歩で十分桜を楽しめます。
─荻窪在住44年。引っ越したいなと思ったことはありますか?
いまだにちょっとだけ「住みたいな」という思いがあるのは西荻窪。落ち着いた住宅街だし、いいお店がちょんちょんと点在しているでしょう。ターミナル駅の荻窪とはまた違う雰囲気があって、住んだら良さそうだなあと夢想したこともありました。でも、やっぱり荻窪みたいに便利なところはないなって揺り戻される。45歳で車の運転をやめたけれど、全く問題ないくらい交通の便がいいですから。仕事場に行くのにも、帰ってくるのにもすごく便利です。電車が好きだからね。荻窪に住んで44年、とってもいいまちに住まわせてもらっている気がしています。
─これからの荻窪のまちに、どんなことを期待しますか?
今、人口減少とか少子化とか言われる中で、荻窪のまちを歩いていると「どこが少子化やねん」ってくらい、ベビーカーも多いし家族連れも多いし、人がどんどん増えている感じがする。私ぐらいのシニアも元気に群れをなしているのをよく見かけるし、「元気なまちだな」と思うよ。これからまちがどう変わっていくのかなんて、分からない。だって、まちは生きているんだから。でも自分が生きているうちは、できれば行きつけの店は変わらずにあってほしいなと思います。
■角野さんおすすめの散歩スポット
毎日の散歩が日課の角野さんにこれからの季節に歩きたい散歩スポットを教えてもらいました!
◇大田黒公園
正門から続く道を歩くと、手入れの行き届いたきれいな庭園を一周できます。
角野さん「自然が多く、リラックスできる空間です。」
◇善福寺川緑地周辺
美しく整備された遊歩道は、四季の変化を楽しみながらの散策に最適です。
角野さん「お気に入りの散歩コースの1つです。」
■角野卓造さんのサイン色紙をプレゼント!(抽選で3名に)
対象:区内在住・在勤・在学の方
申込方法:はがきに郵便番号・住所・氏名・年齢・「広報すぎなみ」の感想・意見を書いて、広報課広報係。または申し込みフォーム(右下2次元コード)から申し込み
※2次元コードは本紙参照
申込期限…4月1日(消印有効)※当選者の発表は、プレゼントの発送をもって代えさせていただきます。申し込みの際に得た個人情報は、プレゼントの発送のみに使用します。
問合せ:広報課広報係