くらし 特集 令和7年度 予算(1)

4月からの1年間に区が行う事業と、その経費を定めた令和7年度の当初予算をご紹介します。

〔令和7年度 当初予算規模〕

※金額は原則、表示単位未満を四捨五入しているため、合計などと一致しないことがあります。

〔一般会計の内訳〕

■未来に向けて 持続可能なまちづくりを
江戸川区長 斉藤 猛
令和7年は、昭和が始まって100年、戦後80年という節目の年です。また本区では、平和都市宣言から30年、区歌の制定から60年を迎えます。区歌には「ああ江戸川は人の和の花もあかるく咲くところ」という歌詞がありますが、長い年月をかけて本区に育まれてきたこの「人の和」を将来につなぐとともに、安全・安心で誰もが希望の持てる持続可能なまちを目指して、新年度予算の編成を行いました。

(1)災害時の情報収集体制を強化
現在、設置を進めているAI火災検知システムを搭載した高所カメラのさらなる整備の他、小・中学校などの屋上に設置する約200台の市街地カメラに画像解析AIを導入します。これにより、罹災(りさい)証明書の発行の際に必要となる住家被害調査を迅速に行い、早期の生活再建を支援します。また、ドローンの活用や停電時でも通信可能な環境の整備など、災害時の迅速かつ正確な情報収集体制を構築します。

(2)ライフステージに合わせた子育て支援
安心して子育てができる環境を整備するため、すでに実施している「えどがわ50の子育てプラン」の取り組みに加え、ベビーシッター利用料無償化の上限時間の延長や、公立小学校で使用する学用品の公費購入など、子育て世帯のニーズに応える新たな施策を展開してまいります。

(3)未来を支える人材の育成
昨年度開始した無料の学習塾(EDO(エド)塾)や誰でも利用可能な自習の場(EDO学舎)などの取り組みの強化により、子どもたちの学ぶ意欲を支援します。また、不登校の児童・生徒へのサポートとして、付き添いを行う専門の支援員を配置し、安心して学校に通える環境を整えるなど、誰一人取り残さない、きめ細かな支援をしてまいります。

(4)伝統を未来に引き継ぐ
本区が誇る伝統的な金魚の養殖技術の継承と、福祉的な支援を目的に、養殖業者の指導の下、障害のある方が養殖事業に携わる場をつくります。これにより、後継者不足と障害者の働く場の不足といった課題を解消し、金魚養殖産業を未来へ引き継いでまいります。

(5)健康を守り、生き生きと暮らせる環境づくり
区民の皆さまの健康を守るため、75歳以上の方のインフルエンザ・新型コロナウイルスワクチンの接種を無償化し、小児インフルエンザワクチンの助成対象を高校3年生相当まで拡大します。また、文化スポーツプラザの開設や総合文化センターの大規模改修など、文化・スポーツを通した生きがいの場も整備してまいります。

■予算の使い道を区民1人当たりで見てみると(一般会計)
※1月1日時点の人口(69万3570人)で換算。

高齢者福祉
障害者福祉
生活保護
などに
12万4305円

子育て支援
保育園・幼稚園・児童相談所
運営経費
などに
11万3423円

学校教育
などに
5万6885円

道路・橋・施設の整備
まちづくり
防災対策などに
5万176円

健康施策
保健所運営経費
などに
3万6721円

環境保全・対策
清掃事業
公園整備
などに
2万9755円

その他(産業・文化・スポーツの振興、地域活動の支援、議会活動など)
7万1216円

合計 48万2481円

問合せ:財政課
【電話】03-5662-6148