- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都東村山市
- 広報紙名 : 市報ひがしむらやま 令和7年(2025年)8月1日号
東村山駅130周年を記念して、全5回のコラムがスタート!
東村山のにぎわいのルーツはどこにあったんだろう?
(2)駅より昔の東村山、にぎわいの歴史
駅のお話からぐっと歴史をさかのぼって、昔の東村山の姿をのぞいてみましょう。かつて東村山には、関東と鎌倉を結ぶ重要な古道「鎌倉街道」の上ツ道(かみつみち)が通り、歴史的に大切な役割を果たしていました。この道沿いに栄えたのが「久米川宿」です。
この宿場は、仏教の日蓮宗の開祖である日蓮上人が、文永8年(1271年)に佐渡へ流される途中に宿泊したことで知られています。この時の記録に出てくる「久米川」が、文献に残る東村山最古の地名とされています。
元弘3年(1333年)には新田義貞軍が鎌倉幕府軍とこの地で激戦を繰り広げたほか、室町幕府を開いた足利尊氏も訪れたという記録が残っており、交通、物流、軍事、信仰等の拠点でした。
その後、道のにぎわいは駅のにぎわいへ。人の流れは時代とともにその形を変えますが、東村山が人々を結ぶ大切な場所であることは変わりません。駅開業130周年を迎えた今、歴史を振り返ると同時に、「にぎわいの未来」を一緒に想像してみませんか。
問合せ:シティセールス課