くらし よこはま彩(さい)発見 vol.27

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は横浜と桜についてです。

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※本紙掲載の二次元コード参照

■横浜と桜
桜といえば、“ソメイヨシノ”を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
万葉集では桜よりも梅の方が多く歌に詠まれていました。桜が多く登場するのは、古今和歌集以後になってからです。
この頃に詠まれた桜は、ほとんどがヤマザクラです。ソメイヨシノは、江戸時代末期に江戸の染井村(現在の豊島区駒込)の植木職人が作ったもので、
成長が早く、一斉に花が咲き誇る姿が好まれ、明治以降に広まりました。
戦後の復興や高度経済成長の頃に、公園や街路など公共の場に植えられ、各地に桜の名所が誕生しました。
横浜にも多くの桜の名所が生まれました。戸塚区の柏尾川沿いの桜は、江戸時代末期に壊れた堤防を直した際に植えられ、昭和初期には、与謝野鉄幹・晶子夫妻が一首詠むほどの関東屈指の桜の名所となりました。南区を流れる大岡川の桜は、明治後期に中里から蒔田橋の流域に植えられ、多くの花見客が訪れる名所になっていきました。
サクラの園芸品種は200以上あると言われていますが、横浜と名の付く“横浜緋桜(ひざくら)”は、横浜市の臼井勲氏によって作られた品種です。
紅紫色の大輪の花が下向きに咲き、横浜公園(中区)、本牧山頂公園(中区)、岸根公園(港北区)などで見ることができます。
さて、いよいよ3月19日(水)から花と緑があふれる大規模イベント「ガーデンネックレス横浜2025」が始まります。
美しい港の風景や洗練された街並みとともに、サクラ、チューリップ、バラと春の装いのリレーを楽しんでみませんか?

◇ガーデンネックレス横浜2025
開催期間=3月19日(水)~6月15日(日)
会場所:みなとエリア(横浜駅周辺、みなとみらい・関内・山手地区)、里山ガーデン(旭区)ほか

問合せ:
・ガーデンネックレス横浜2025について…ハローダイヤル【電話】050-5548-8686(毎日9時~20時 6月16日まで)【FAX】045-550-4093
・記事について…みどり環境局戦略企画課【電話】045-671-2629 【FAX】045-550-4093