- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年12月号 第1280号
「食品ロス」とは、まだ食べることができたのに、食べ残しや賞味期限切れなどで、食べ切れないまま廃棄される食べ物を指します。
年末年始は、正月料理を買い込み過ぎたり、忘年会や新年会といった、大勢が集まって食事する機会が多くなったりするなど、食品ロスが増えがちです。食品ロスゼロを目指して、買い過ぎや作り過ぎを防ぎ、残った食材は工夫しておいしく活用しましょう。
◆生ごみの約4割が食品ロス
市が昨年に行った「食品ロス実態調査」によると、燃せるごみの中にある厨芥(ちゅうかい)類(生ごみ)の39・8パーセントが食品ロスであることが分かりました。
家庭から出る食品ロスは、グラフのとおり「直接廃棄」「食べ残し」「過剰除去」に分けられます。特に「直接廃棄」は、手付かずのまま捨てられたものを指しますが「たくさん買い過ぎてしまい使い切れなかった」「気が付かないうちに賞味期限が切れてしまった」という不注意による理由がほとんどです。
《家庭から出る食品廃棄物の39.8パーセントは食品ロス》
〈食品廃棄物の内訳〉
直接廃棄14.9パーセント
食べ残し20.3パーセント
過剰除去4.6パーセント
不可食部60.2パーセント
◆食品ロスを防ぐには?
《●食品ロス防止を意識する》
〈1 必要な分だけ買うようにしよう〉
安いからといって必要以上の食材を買ってしまうと、使い切ることができず、食品ロスが発生します。
〈2 冷蔵庫などの収納方法を見直そう〉
どこに何があるのかを把握できることにより、食材の消費期限を切らすことが少なくなります〈。〉
〈3 買った食材を使い切ろう〉
例えば、事前にカットした野菜や、味付けをした肉などを準備しておくことにより、簡単に料理できると同時に、捨てずに使い切れます。また、買った後すぐに食べない場合は、小分けにして冷凍保存するなど、冷凍庫を活用するのもお勧めです。
《●食品を食べ切る》
〈1 家庭の場合〉
作り過ぎたり、味が合わなかったりなどで、できあがった料理を残してしまうのはもったいないです。そういう時は、余った食材を使ってアレンジを加え、別の料理に作り変えましょう。
〈2 外食の場合〉
年末年始は、家族や友達と外食する機会が増える時期です。料理は、食べ切ることができる量だけ注文するようにしましょう。残った料理は、お店の人に相談して持ち帰ることも検討しましょう。
市では、小盛りメニューや持ち帰りの対応が可能な店舗を「食べきり協力店」として登録しています。
◆食品ロス削減レシピコンテストを開催しました
市では今年度、食品ロス削減レシピコンテストを開催しました。「使わない部分も活用部門」と「残った料理をリメイク部門」の二つの部門で募集し、市内の飲食店や栄養士の審査を経て「食品ロス削減の日」に当たる10月30日に優秀作品が決定しました。
食材を無駄なく使い切る工夫や、余った料理をリメイクするオリジナルのアイデアを参考にしてください。
◆家庭で出た生ごみは?
家庭で出た生ごみは、家庭で簡単に処理できます。例えば、土の中の微生物で、肉や魚、野菜などの生ごみを消滅させる「キエーロ」は、臭いや虫の発生が少なく、生ごみが分解された後も土の量が増えないので、取り組みやすいことが特徴です。
また「段ボールコンポスト」を使って堆肥にするのもお勧めです。環境政策課の窓口では初期セットを無料で配布中。市内のスーパーなどでも店頭実演を行っています。
◆湘南ベルマーレフットサルクラブ×小田原市
生ごみから作った堆肥で寄せ植えを作ろう
段ボールコンポストの店頭実演を行います。(申し込み不要)
日時:12月13日土曜日午前9時~正午
場所:小田原百貨店栢山店
※午前10時30分から、湘南ベルマーレフットサルクラブの選手が寄せ植えを作ります。
【WEB ID】P23961
問い合わせ:環境政策課
【電話】0465-33-1471
