- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年3月号 第1271号
市では、施設の老朽化に伴い、新しい学校給食センターの整備を進めてきました。このたび、令和6年10月に竣工(しゅんこう)を迎え、令和7年4月からの給食提供に向けて準備が進んでいます。
新しい学校給食センターは、より高度な衛生管理ができる施設となり、これまでランチプレートだった食器も、個別の食器とトレイに変わります。また、アレルギー対応を行う調理室が設置され、特定原材料である8品目を含まない除去食が提供できるようになるなど、より「安全・安心で温かい給食」の提供が実現します。
◆安心でおいしい給食を提供します
《細菌や異物混入を防ぎ、より衛生的に》
新しい学校給食センターは、食品の安全確保のため、学校給食衛生管理基準や、国際的な衛生管理手法(HACCP(ハサップ))の概念に基づき整備を行いました。
食材の受け入れから調理・配送までの工程では、人や食材による交差汚染※の発生など、外部からの細菌や異物の侵入を防ぐため、汚染・非汚染の作業区域が明確に区切られ、食材の移動が一方向の動線となるよう各室を適切に配置しています。
また、全ての調理機器について、床に水が落ちない機器(ドライシステム)を導入し、常に床が乾いた状態で作業ができ、より衛生的な空間で給食を作れるようになりました。ドライシステムの学校給食調理場は、市内で初となります。
《食物アレルギー対応》
食物アレルギー対応食の調理が可能となりました。アレルギー対応調理室で、除去食(特定原材料8品目の卵・乳・小麦・エビ・カニ・そば・落花生・クルミの一括除去)を調理し、専用の保温ポットに個別に配食し、提供します(図(1))。
《真空冷却機の導入》
新たな調理器具として真空冷却機を導入します(図(2))。中心温度を90℃以上に加熱した大量の食材を、一気に10℃以下まで冷やすことができるので、菌の増殖を防ぎ、冷たくてシャキシャキした食感のサラダなどの提供が可能となります。
《スチームコンベクションオーブンの導入》
スチームコンベクションオーブンを導入し、蒸し物の調理が可能となりました。肉まんや蒸しシューマイなど、献立の幅が広がります(図(3))。
《食器を一新》
これまでは、ランチプレート型の食器に全ての料理を盛り付けていましたが、食器を全て一新し、個別の食器とトレイを使用します。そのため、一つ一つの食器を手に取って給食を食べられます(図(4))。
また、クラス用の食缶は、これまでも保温性のある二重食缶を使用していましたが、さらに保温性が高く、密閉されたこぼれにくいものに変わります。
◆新しい学校給食センターの特徴を紹介
《調理室を上から見学!》
2階・食育スペースの見学ホールでは、調理室の様子を窓越しに見ることができます(図(5))。また、調理に使用する回転釜の模型を展示しており、実際に触ることができます(図(6))。
《快適な労働環境へ》
空調設備が全ての部屋に完備されています。釜や連続揚げ物機などの調理機器には、外気を温度調節した空気が噴き出す構造の換気設備を設け、蒸気や熱気の拡散を防ぎ、室内温度の上昇を抑えることができます。
《環境への配慮》
環境への配慮として、空調設備や調理設備などは省エネルギー型の機械を導入している他、給食の食べ残しは、脱水して約4分の1に減容し、廃棄物の排出削減に努めます(図(7))。
また、屋上には太陽光発電システムを設置し、再生可能エネルギーの利用を推進します。1階・ホール階段横の縦格子には小田原産木材を、また、げた箱や階段には神奈川県産木材を利用するなど、環境に配慮しています。
《災害時には炊き出し施設に》
浸水などの災害対策として、元の地盤から50センチメートル程度の盛土を造成するとともに、調理エリアの床面は、敷地面から1メートル程度高くしています。また、調理エリアを浸水から守るため、調理施設内全ての開口部には、高さ1メートル程度の止水板(しすいばん)が設置できます(図(8))。
これらにより、調理機器を浸水から守り、災害時には、電気・ガス・水道などのライフラインが復旧した時点で、炊き出し施設として対応することが可能です。また、受水槽内の水を利用できるよう、緊急遮断弁と給水用の蛇口を設置しています。
※病原菌の汚染度が高い食材が、汚染度の低い食材に接触することによって広がること。
◆栄養士より
学校給食センターでは、成長期の子どもたちが毎日笑顔で給食を食べられるように、栄養バランスだけでなく、見た目や味にもこだわっています。新しい調理機器の導入により、冷たいサラダや和え物、魚のムニエルなど、献立のバリエーションをより増やすことができます。地元の青果や鮮魚業者さんと話し合い、新鮮な旬の食材や地元の食材を取り入れ、子どもたちに食の大切さを伝えていきたいと思います。
また、アレルギー対応食については、通常の給食と同じ食材を可能な限り多く使用し、アレルギーのある子どもたちも、みんなと同じように食事を楽しめる献立を作成したいと思います。
◆給食ナビ
お子さんが通う学校給食の献立確認や、簡単なアレルギーチェックができるアプリです。
場所:成田1111番地の2
提供食数:3800食
配食先:市立中学校8校
(城山、白鴎、白山、鴨宮、千代、酒匂、泉、城北)
※詳しくは、本紙をご覧ください。
【WEB ID】P36541
問い合わせ:保健給食課
【電話】0465-33-1693