くらし 住まいの終活〔~大切な家族のために空き家にしない!!~〕

今お住まいの家が、将来、誰も住まなくなり、空き家となったときのことを考えたことはありますか。放置した状態が継続してしまうと、管理や処分で困るのは残された家族です。
自身が元気なうちに住まいの整理を行うことによって、家族にかかる負担を減らすことができます。持ち家をどうしたいのか「住まいの終活(しゅうかつ)」について考えましょう。

◆空き家の取得要因は「相続」が半数以上

国の調査によると、空き家の取得要因の半数以上は「相続」です。
空き家を所有する場合、土地や建物の固定資産税に加え、建物の修繕や庭の手入れなどで、想定以上の管理費用が継続的に発生していきます。適正な管理にはお金と労力がかかることから、相続によって所有者となる家族にとって大きな負担となり、空き家が放置される一つの要因となっています。

《空き家の主な取得要因》
相続:54.6パーセント
新築・建て替え:18.8パーセント
中古の住宅を購入:14.0パーセント
新築の住宅を購入:5.3パーセント
贈与:3.3パーセント
その他:4.0パーセント

※令和元年空き家所有者実態調査報告書(国土交通省)を加工して作成

◆初心者でも大丈夫!3つのステップで賢く準備

《ステップ1 エンディングノートを使って家族と話し合う》
市では、終活の中でも住まいに特化した「わが家のエンディングノート」を、都市政策課の窓口やマロニエで配布しています。また、市ホームページでもダウンロードが可能です。
相続人の確認や住まいの管理、遺品や荷物などについて家族で話し合うことによって、将来的に空き家の管理や処分に悩まずに済みます。

《ステップ2 専門家の話を聞く》
相続の基礎的な話から、遺言の目的や必要性などの専門的な知識を説明してくれる専門家がいます。「住まいの終活」で抱える悩みや問題を解決しておきましょう。

《相続・遺言セミナーand相談会》
日時:5月17日 土曜日 午後2時~4時
場所:ハルネ小田原ハルネ広場
講師:司法書士 野原 和樹さん
(神奈川県司法書士会小田原支部)
定員:セミナー30人、相談会4人
(両方とも申込先着順)
申し込み:5月12日 月曜日 までに、都市政策課(【電話】0465-33-1307)に電話、または申込フォームで

《ステップ3 所有の不動産や生前相続の相談は市のワンストップ窓口へ》
ワンストップ窓口(都市政策課)では、市と協定を結んだ不動産業者や、相続に関する専門家から、問題解決に向けて助言や提案を無料で受けることができます。また、状況に応じた支援制度を紹介します。お気軽にワンストップ窓口へ相談してください。

《「小田原市における空家等対策に関する協定」を締結》
市は、空き家化の予防をさらに促進させるために、三井住友信託銀行小田原支店と「小田原市における空家等対策に関する協定」を4月に締結しました。
協定機関と相互に連携を図り、市が開催するセミナーや個別相談会への講師・相談員の派遣、ワンストップ窓口での遺言信託、遺産整理などに関する相談対応を実施し「住まいの終活」を支援していきます。

【WEB ID】P36513
問い合わせ:都市政策課(ワンストップ窓口)
【電話】0465-33-1307