文化 自然歳時記

■ルリビタキ(ヒタキ科)
ルリビタキは全長14センチほど。雄は全体が明るい瑠璃色で名の由来となっている。冬場に山地から低地で見られる冬の鳥。「ヒッ、ヒッヒッ、クワツグワツ」と鳴く/七沢の谷戸で見つけた。

冬枯れで木々は葉を落とし、見通しの良くなった谷戸に来た。人懐っこい、頭部が銀髪のジョウビタキに出合い気を良くして歩いていると、瑠璃色のルリビタキを見かけた。
ルリビタキは、雄は上面が瑠璃色で脇はオレンジ色、雌はオリーブ色で尾羽が青い。特に雄は幸せを運ぶ青い鳥といわれるほど美しく、心が幸せになるから不思議だ。
亜高山帯で繁殖し、冬は低地の雑木林で過ごして季節ごとに移動するため「漂鳥」と呼んでいる。最近鳥が減少したとよく聞く。鳥たちの住む環境を、子どもたちの未来のために残してあげたい。

写真・文:吉田文雄
※写真は本紙をご覧ください。