しごと 海老名を守るしごと(1)

市消防本部は、緊急時に備えて市民の安全と安心を守っています。消防職員の活動を支える施設や、日々の業務に迫ります。

■市の消防施設
海老名市・座間市・綾瀬市からの119番通報は、「県央東部消防指令センター」で受けています。救急要請を受けると、職員が素早く状況を判断し、3市の救急隊が市域を超えて出動します。来年度からは大和市を加えた4市で同センターを運用する予定です。
本市の消防署は本署・北分署・南分署・西分署の4カ所あり、より迅速に現場に到着することができる体制を整えています。

■市の消防組織
さまざまな業務の消防職員が協力し合って市民の安全を守っています。市の消防組織と主な業務を紹介します。

▽消防総務課
消防署・消防団の建物や被服の整備などを行い、現場の職員・団員が働きやすい体制を整えています。

▽警防課
現場の職員が適切な災害活動をできるように消火栓・防火水槽の整備などをしています。市民対象の講座で、応急手当ての知識を広めています。

▽予防課
施設の立ち入り検査を行うなど、市民の安全を守るため火災予防の指導をしています。

▽管理課
消防署の窓口業務や、資機材の購入、職場体験の対応などを行い、職員が災害活動に集中するための環境を整えています。

■警備課
災害時に最前線で活動します。4隊に分かれています。

▽指揮隊
火災などの災害現場で消防隊などが円滑に活動できるよう、安全管理や情報収集を行い、指示を出します。

▽消防隊
消防車で火災現場に駆けつけ、消火や危険物排除を行います。自然災害などにも出動します。

▽救助隊
火災・交通事故・水難などから人命を救助します。特殊な装備と専門技術を備えており、オレンジ色の活動服を着ています。

▽救急隊
急病人やけが人に手当てし、救急車で素早く病院へ搬送します。隊員の中でも「救急救命士」は高度な救命処置を行うことができます。

■消防署南分署をリニューアル
4月1日から新たな建物で運用を開始しました。旧施設が竣工(しゅんこう)から40年が経過し、老朽化が進んでいたことから、移転・建て替えを行いました。旧施設は引き続き訓練場として活用します。

▽「より速く」現場へ
南分署は県道46号に最短でアクセスできます。今後人口が減っても交通基盤が維持され、生活拠点と位置付けられる社家・中野・門沢橋地区への現場到着時間の短縮を図り、恒久的に安全・安心なまちを目指します。

▽市で初の大型折り戸
大型折り戸は透明の強化ガラスで構成され、耐久性に優れています。夜間でもガラス越しに消防車が見えることで、市民に安心感を与えるねらいがあります。

▽屋外にAEDを設置
緊急時に即座に使用できるよう、消防署北側の屋外にAED(自動体外式除細動器)を設置しました。

▽浸水時も安心
風水害などの浸水時も庁舎機能を維持するため、隊員待機室と指令システムなどの重要機器を2階に配置しました。水害発生時に市民などが一時的に緊急避難できるように、「屋上直通屋外階段」も設置しました。

■えび~にゃ像を設置
南分署北側に、放水をするえび~にゃの石像が設置されました。消防団第3分団員がデザインしました。