- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県海老名市
- 広報紙名 : 広報えびな 令和7年4月1日号
■最前線で働く消防職員の1日
警備課職員は24時間勤務の交替制です。ある日の1日を紹介します。
8:30勤務開始:当直勤務を終える職員から引き継ぎを受けます。車両の点検状況、災害・救急出動件数などを消防署長に報告します。
9:00車両・積載物点検:車両の装備や積載する機材などを点検し、異常がないかを確認します。
12:00昼休み:昼休みの開始時間は規則性がなく、外食はできません。出動が多い日は昼食が夕方になることもあります。休み時間を使ってランニングや筋力トレーニングをする職員もいます。
13:00訓練:出動以外の時間は災害想定訓練や資機材取り扱い訓練、車両走行訓練などを行います。
15:00事務処理:消火栓・防火水槽の点検結果、枯れ草や空き家の調査結果をデータ化したり、火災の原因などを分析したりします。
18:00夕食作り(休憩):隊員が食事を作る日もあります。大規模災害では長時間の活動を行うことから、非常時の食事確保の訓練も兼ねています。
19:00夜間訓練・事務処理:日中に引き続き、訓練や事務処理をします。
22:00仮眠・受け付け勤務:夜間は仮眠をしますが、2時間おきに交替で電話対応を行います。仮眠中でも出動指令が入れば迅速に出動します。
翌6:30清掃・交替準備:事務室・車庫の清掃、車両の洗浄や、交替職員への引き継ぎ事項の確認などをします。
翌8:30勤務終了
■若手職員に聞きました
Q1:消防職を志したきっかけ
Q2:仕事のやりがい
Q3:仕事で大変なこと
Q4:今後の目標
▽消防署第3警備課救助係 酒井寛太さん(令和4年4月採用)
A1:オレンジ服に憧れて
5歳の時に事故現場に遭遇し、オレンジ服を着た救助隊が活動する姿を見て、かっこいいなと思ったのが興味を持ったきっかけです。学生時代に、少年消防クラブや消防団で活動する中で「絶対消防士になるんだ」と強い意志が生まれ、志願しました。
A2:市民を守るのが私の使命
生まれ育った海老名で、市民を守り続ける〝使命〟を担ったことです。救助が終わった後、現場付近の住民から「ありがとうございました」と声をかけてもらった時はうれしかったですし、自信になりました。
A3:隊員同士のケアが大切
災害現場での対応です。ロープの使い方など、技術面の大変さもありますが、亡くなった方と向き合うことも多いので、精神的に落ち込む時もあります。その日に起こったことを隊員同士で共有し、声をかけ合うことで、一人で抱え込まないようにしています。仕事とそれ以外の時間で、オン・オフの切り替えを心がけています。
A4:最前線で活躍したい
先輩の知識や技術に早く追いつき、責任ある仕事を任せてもらえるように頑張ります。救助隊として、海老名消防の最前線で市民の命を守るため、今後も努力し続けていきます。
▽消防署第2警備課第1消防係 井上葵乃さん(令和6年4月採用)
A1:幼い頃に出会った救急隊を目指して
幼い頃、弟が救急隊にお世話になることがありました。その時の救急隊が、パニックになっていた私たち家族にも寄り添った言葉をかけてくれて、感銘を受けたことがきっかけです。救急救命士の資格が取得できる専門学校に通い、消防職員を目指しました。
A2:訓練の成果を災害現場で発揮
できなかったことができるようになった時や、学んだことを現場で生かせた時にやりがいを感じます。職場体験で子どもたちに放水のやり方や火の取り扱いを教えることも、火災予防につながるのでやりがいになります。
A3:市の発展と共に自分も成長
知識や技術を学び続けることです。多くのマンションが建ち、人口が増えている海老名市では、今までになかった災害が起こることがあり、臨機応変な対応と素早い判断が求められるからです。体力が男性の職員より劣ることにも大変さを感じます。資機材の持ち方を工夫するなど、毎日考えながら訓練をしています。
A4:傷病者に寄り添いたい
先輩の知識や技術をたくさん吸収し、現場で経験を積み、市民の安全・安心を守り続けていきたいです。幼い頃に出会ったような傷病者の立場に寄り添った消防士を目指して頑張ります。
■消防トピックス
▽活動服をリニューアル
20年ぶりに活動服を一新しました。視認性を高めるため背面に「神奈川」の文字を追加し、漢字で「海老名消防」と表記しています。速乾性に優れた生地になりました。
▽インスタグラム「[公式]海老名市消防本部」更新中
各種訓練や消防車両、食事作りの様子など、海老名消防の魅力を随時発信しています。
問合せ:消防総務課
【電話】046-231-5153