くらし みょうこう食の歳時記

■甘酒
大寒の頃、母はよく甘酒を作ってくれました。甘いお菓子の少ない時代に、こたつに入って飲む甘酒の優しい甘さは子ども心にも格別でした。
結婚して娘が生まれ両親が初節句を祝ってくれてから、毎年おひな様を飾ると家族みんなで甘酒を飲む習慣ができ、娘が嫁いで孫娘が生まれてと、桃の節句の甘酒は50年以上も続く我が家の楽しい習慣になりました。
母亡きあと、甘酒は買うものとなっていましたが、5、6年前に料理好きの知人から、炊飯器で作る簡単レシピを教えてもらいました。練炭こたつの端に入れて一晩かけて作り、その出来上がりに一喜一憂していた母の甘酒とは違いますが、短時間で失敗なく作れるのは何よりです。
皆さんも麹だけでとか、もち米でとか、板粕を使ってなどお気に入りのレシピをお持ちかと思いますが、よかったら試してみてください。熱々でも冷たくしてもおいしいです。濃さはお好みで加減してください。
大寒はとうに過ぎ、春を感じる頃となりましたが、今年も桃の節句には娘といっしょにおひな様と甘酒を楽しみたいと思います。
かまどクラブ 水野(77歳)

○材料
・米…1カップ
・水…5カップ(炊飯器の全粥の目盛りでOK)
・麹…500g(よくほぐしておく)

○作り方
(1)炊飯器で全粥を炊き、70°Cに冷ます
(2)麹を加え、よく混ぜ合わせる
(3)炊飯器を保温にして、1時間毎によくかき混ぜる(ここがコツ!)。これを5回繰り返したらでき上り。
※冷凍保存もできます

○一口メモ(甘酒)
甘酒は麹菌の作用によりでんぷんの一部がブドウ糖という単糖にまで分解されているので、消化しやすくエネルギーとして使いやすい状態になっています。このため「飲む点滴」と呼ばれることもあります。また、甘酒にはオリゴ糖が含まれていて、腸内で善玉菌を増やして腸内環境を整えることで、免疫力アップや美肌、ストレス緩和などの効果が期待されます。
※非常に吸収しやすい糖(ブドウ糖)を多く含むので、血糖値の高いかたは食べる量や頻度にご注意ください

※みょうこう食の歳時記は、次回市報6月号に掲載予定です