文化 森の中の小さな美術館 弥彦の丘美術館だより

■企画展 新潟の絵本作家 松岡達英 展-感動の星「地球」に生きていて幸せです-
会期:6月28日(土)~8月3日(日)
開館時間:午前9時~午後4時30分(会期中無休)
※小中学生は、夏休み期間中入館料無料です。
作品解説会・サイン会:6月28日(土)・7月27日(日)いずれも午後1時30分~。
両日とも、弥彦の丘美術館で購入した絵本に先生がサインします。
絵本の読み聞かせ:8月2日(土)午後1時30分~
やひこえほんの会による松岡先生の絵本の読み聞かせです。

松岡達英先生は、長岡市在住の絵本作家で、『ぴよーん』など創作絵本のほか、国内だけでなく、中南米、東南アジアなどの取材にもとづく、科学絵本を発表しています。『熱帯探検図鑑』(偕成社)で、絵本にっぽん賞、『ジャングル』(岩崎書店)では、日本科学読物賞と厚生省児童福祉文化賞を受賞しています。
企画展開催にあたり、松岡先生からお話をうかがいました。
◇少年時代のことを聞かせてください。
子どもの頃は、野山や川を駆け回り、昆虫や魚を捕まえて過ごしました。特に蝶を捕ることにはまり、国蝶(オオムラサキ)をペアで捕まえた時は、ものすごく興奮したのを覚えています。昆虫の標本を細密に描くことが得意で、絵は全校で一番上手いと言われました。
11歳のとき、図書館で人生を決める本と出会いました。ウォーレスのマレー探検記で、そこに描かれた美しい昆虫のエッチングに魅了され、絵本作家への道に繋がりました。
◇企画展のテーマを-感動の星「地球」に生きていて幸せです-とした理由を教えてください。
珍しい昆虫や動物に会いたくて、東南アジア・アマゾンなど、熱帯のジャングルを中心に取材に行きました。初めて見る生き物がたくさんいて、地球が長い年月をかけてつくった自然は、なんて素晴らしいんだと感動しました。子どもたちには、作品を見て私と同じ感動を味わって欲しいです。
◇子どもたちや保護者へのメッセージをお願いします。
自分で体験することが大切。昆虫や草花を実際に観察することで、自然はいろんなことを教えてくれます。保護者も同様で、体験を基にして絵本の読み聞かせをすると説得力が全然違います。
取材で世界中を回りましたが、日本には素晴らしい自然がまだたくさん残っています。子どもたちが地球の不思議に感動しながら育って欲しいと願っています。
(聞き手 弥彦の丘美術館館長 髙島 徹)
今回の企画展では、『しりとり』、『もりのくうちゅうさんぽ』『ジャングル』など、絵本の原画のほか、松岡先生が作ったオブジェも展示し、幼児から大人まで楽しめる展覧会としました。皆さんのご来場をお待ちしております。

問合せ:弥彦の丘美術館
【電話】0256-94-4875