くらし 令和6年度決算報告 村の財政状況(1)

村の財政状況や各会計の決算内容を、条例に基づいて公表します。
令和6年度は、村民会館や小中学校の照明のLED化や、世界的な物価高騰への対応などを行いました。また、令和4年水害の復旧事業については令和6年度で完了しました。

■各会計の決算状況

※資本的収入が資本的支出に対して不足する額7,977万円は、過年度損益勘定留保資金7,977万円で補てんしました。

※資本的収入が資本的支出に対して不足する額8,925万円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額533万円、当年度損益勘定留保資金5,546万円、減債積立金2,846万円で補てんしました。

■一般会計
令和6年度の歳出総額は前年度より8億4779万円少ない、60億8990万円となりました。
前年度からの大幅な減額は、令和4年度の水害に対する災害復旧事業費の減少によるものです。災害復旧費は前年度から9億28万円減の6億831万円となりました。
その他の主な事業は、脱炭素推進事業費4億3970万円、道路除雪費は豪雪の影響で例年より高額となり2億2545万円、国からの地方創生臨時交付金を活用した価格高騰緊急支援給付金事業費で8801万円などがあります。
公債費(借金返済)は、前年度より7374万円減の5億2833万円となりました。歳入における自主財源(村税など)は全体の21.3%でした。前年度比0.4ポイント増ですが、依然として地方交付税など依存財源の割合が高い状況です。
物価高騰の影響で全体的な事業費は増加傾向ですが、国が物価高騰に対して普通交付税措置を行ったこと、令和4年の水害に対する財政措置が令和6年度もなされたことなどから財政調整基金(村の財源不足を賄うための貯金)は取り崩さずに決算することができました。残高は6億7075万円となっています。

■特別会計・公営企業会計
国民健康保険事業特別会計では、保険給付費は前年度より3861万円増加しました。被保険者数は減っているものの、一人当たりの医療費が上昇している状況です。
国民健康保険関川診療所特別会計では、患者数はほぼ前年並みですが、診療収入は459万円減少しました。
介護保険事業特別会計では、被保険者数の減少もあり、保険給付費が451万円減少しました。
村有温泉特別会計では、温泉使用料で賄いきれない施設の維持管理費等に充てるため、一般会計から830万円の繰入れを行いました。
下水道事業会計では、これまでに建設費に対して借入れた借金の返済等のため、一般会計から3億1500万円の補助金の繰入れを行いました。
簡易水道事業会計では、人口減少に伴う水道料金収入の減少のほか、借金の返済のため、一般会計から7000万円の補助金の繰入れを行いました。
下水道事業会計、簡易水道事業会計ともに、多額の企業債償還(借金返済)が残っており、また施設の老朽化が進んでいることから今後多額の更新費用も見込まれます。今後の事業継続には今後も一般会計からの補助が必要な状況です。