- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県関川村
- 広報紙名 : 広報せきかわ (2025年11月号)
森林資源活用をテーマに取り組んでいる、荻原さんを紹介します。
荻原(おぎはら)学(まなぶ)(大石)
最近は害獣対策も兼ね、放置竹林の手入れを少しずつ始めました。竹林整備は皆様からの要望が多く、とても一人では回り切れないのでお待たせしている状況です。伐採した竹のうち、竹細工に使えるものは作業場に持ち帰り、カゴを編むためのヒゴに加工しています。とはいえ、処分している竹の方が多いので、今後は竹粉砕機をお借りしチップにして活用する予定です。今では竹は厄介者扱いされていますが、プラスチックが普及する以前は、ザルやカゴ等に使われ、壊れても直すことができる上に、最終的には土に還るという環境にもお財布にも優しい素材でした。豊かな自然が残る関川村だからこそ、環境に配慮した暮らしを見直し、適材適所で竹を有効利用していけたらと思います。
また、大石集落の杉林を管理させて頂きながら、石置き木羽葺き屋根に使われる木羽割り作業にもチャレンジしています。今のところ本格的に教えてくれる方がいないのですが、木羽割り専用のナタを鍛冶屋にお願いし新調しましたので、少し経験がある先輩と試行錯誤しながら﹃木羽割り道場﹄を開催していきたいと考えています。一刻も早く、一人でも多くの人が、技術継承をしていかなければ、関川村特有の木羽葺き屋根が無くなってしまうと言われています。興味がある方は一緒に研究、鍛錬していきましょう。
地域おこし協力隊とは、都市部から村に移り住んだ隊員が、それぞれの活動テーマを持ち、地域資源を活かして地域の活性化に取り組む制度です。
問合せ:地域政策課
【電話】64-1478
