- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県氷見市
- 広報紙名 : 広報ひみ 令和7年3月号
◆男女共同参画社会を実現するために
「未来づくり・地域づくり・産業づくり」を政策の柱とした菊地市政が昨年11月にスタートしました。
3本柱のひとつ「未来づくり」には4つの項目があり、
1 こどもまんなか社会の実現
2 教育の振興
3 文化・スポーツの振興
4 共生社会の実現
が掲げられています。
このうち、4の「共生社会の実現」には、男女共同参画社会の実現も含まれており、その実現のためには、女性が個性と能力を発揮できる地域・職場づくりや、アンコンシャス・バイアスの解消の実践が必要と言われています。
アンコンシャス・バイアスとは、無意識の偏見や、思い込みから偏った見方をしてしまうことであり、「男性のしごと」「女性のしごと」などの考えがまだ存在し、女性の持つ能力を発揮する妨げとなっている現状があります。真の「男女共同参画社会」の実現には、私たち一人ひとりの「気づき」が何よりも必要です。
どうか皆さんも、男女共同参画社会のあるべき姿や、実現には何をすべきかなどをいっしょに考えてみませんか。
◆家庭、地域、職場などにおける男女共同参画について考えてみましょう
▽家庭で
・家事は女性のほうが得意?
・子どもは母親が育てるのが一番?
・介護は女性の方が適している?
・子どもが病気の時は誰が休む?
▽地域で
・自治会長は男性?
・男性は忙しくて地域活動できない?
・ボランティア活動は誰がする?
・女性が働くと少子化が進む?
▽職場で
・お茶やコーヒーはだれが入れる?
・セクハラの境界線は?
・女性の部下には厳しくなれない?
・政治分野への女性の参画の意味は?
【活動報告】
▼研修委員会の報告
●第2回「推進員研修会」
演題:「男女共同参画による減災・事前復興の具体像」
講師:椚座(くぬぎざ)圭太郎氏(富山大学名誉教授)
令和6年能登半島地震の復旧・復興が進む中、身近な題材を基に実施しました。
災害時に備え、平時から災害を想定し被害の最小化につながるまちづくりを考えておく「事前復興」の事例などを学びました。
若者や女性が減災や復興のまちづくりに参画することで当事者意識が高まれば、復興が長期化しても人材流出は少なくなると考えられるとお聞きし、若者や女性のまちづくりへの積極的な参加の必要性を強く感じました。
▼地域学習委員会の報告
昨年1月に発生した能登半島地震は、私たちの推進活動にも大きな影響を与えました。震災の傷はなかなか癒えるものではなく、男女共同参画学習会の開催も難しい状況でした。
しかし、担当地域の推進員から要望があり、学習会4地区、男性料理教室を2地区で実施することができました。地域の皆さんの前向きなパワーを感じながら、氷見連絡会のスローガンである「支えあい・助けあい」の活動となりました。
◎阿尾、宇波、上庄の各地区では、ウィメンズカウンセリング富山の椚座(くぬぎざ)久子氏による「大人のためのコミュニケーション講座」を同一テーマで開催しました。また、稲積地区では「女と男つないだ手と手で地域を元気に」と題した学習会を実施し、東、朝日丘地区では男性料理教室を開催しました。学習会や料理教室の参加者からは、「楽しかった」というたくさんの声をいただきました。
企画・編集:
富山県男女共同参画推進員氷見連絡会
氷見市男女共同参画推進員
問合せ:地域振興課
【電話】74-8013