- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県黒部市
- 広報紙名 : 広報くろべ 2025年4月号
◆「公共交通」のお財布事情
路線バスの利用人数は、新型コロナ禍(令和2年度~令和4年度)において大きく減少し、運賃収入も減少しました。また、近年の人件費の上昇、物価高騰により運行経費が増加しています。コロナ禍が収束した令和5年度以降、利用人数は回復傾向にありますが、運行経費は高止まりとなっています。
また、鉄道の乗車人数も、コロナ禍(令和2年度~令和4年度)において、大きく減少しました。あいの風とやま鉄道とJR(北陸新幹線)は、コロナ禍収束後、回復傾向にありますが、以前の状況には戻っていません。(富山地方鉄道の乗車人数については、令和5年度から集計方法が変更されているため、比較できません。)
「暮らしの足」であるバスや鉄道線を維持し、未来の黒部へつないでいくために、市・県・国をはじめ、民間企業も公共交通を支援しています。
路線バス(全体)の収支状況
各鉄道市内乗車人員推移
市の公共交通への投資状況
(単位:千円)
◆「公共交通の維持」のためにできること
黒部市地域公共交通計画では、「路線バス・コミュニティ交通」の利用者数を目標指数に掲げており、市民の皆さんの利用を年1%増加させ、令和10年度までに年間185,000人の乗車を目指しています。
年を重ねると、いつかは車を運転できなくなる日が来ます。また、学生など運転免許を持たない人も多くいます。そんな方でも『公共交通があるから安心』と思える黒部市を未来に残していく必要があります。
公共交通は、地域の暮らしを支える大切な資産です。公共交通の維持には、市民一人ひとりの利用が不可欠です。通勤・通学や買い物、散策など、いろんな場面で公共交通を活用してみませんか?
◇〔例えば〕市民の皆さんが、月に1回路線バスを往復利用すると…?
@200円×2回(往復)×12か月×黒部市民約39,000募集人員:187,200千円
令和5年度の運行経費が147,893千円だと考えると、約39,300千円の黒字に!実際には乗車人数によって運行経費も変動しますが、市民の皆さんが利用することで収支は確実に改善されていきます。
◇「公共交通で行こう!」HP(ホームページ)を活用しよう!
「公共交通で行こう!」HP(ホームページ)では、市内の公共交通について、路線図や時刻表、乗り方など様々な情報が掲載されています。HP(ホームページ)を活用して公共交通を利用してみませんか?