- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県加賀市
- 広報紙名 : 広報かが 令和7年7月号
■独立を目指し加賀の梨づくりに挑戦する若い移住者の想い
梨農家1~2年目のみなさんにお話を聞きました!
石田海斗さん(24)移住元:神奈川県茅ヶ崎市
小峠銀次さん(29)移住元:岐阜県高山市
安田沙耶さん(26)移住元:石川県金沢市
水田芙実さん(22)移住元:岐阜県高山市
安田怜央さん(26)移住元:石川県金沢市
▽なぜ加賀市に移住しようと思ったのですか?
小峠さん:昔から果樹農家になりたいと思っていて、当時ふと移住地を紹介するサイトを見ていたのですが、加賀市が新規就農希望者の受け入れが手厚いことを知りました。まずは農業体験から始め、住んでいく内にだんだんと加賀市が好きになり移住を決めました。
安田沙耶さん:もともと加賀市出身で、大学卒業後は金沢市で生活していましたが、豊かな自然があり、住みやすく人当たりも良い、生まれ育った加賀市での生活が好きで戻ってきました。またその時に結婚や、夫が加賀市で梨農家に挑戦するタイミングなどが重なって移住を決断しました。
石田さん:加賀市が梨農業者の募集を行っていることをサイトで知り、やってみたいと思いすぐに移住を決断しました。最初は勢いでしたが、来てみたら人は優しいし、食べ物は美味しいし最高でした。でも雪には少し苦戦します(笑)
▽梨農家を始めた理由を教えてください。
小峠さん:さまざまな農業を経験してみた上で、梨を初めて農業をする人にとって比較的やりやすいのと、始めるにあたってのサポートが手厚いのがきっかけでした。
安田怜央さん:もともと農業を始めたくて、そんな時「加賀でかがやく」という移住支援サイトに、初めての人でも梨農家にチャレンジできる制度がある事を知り、その制度を使って何度か体験をしていくにつれ梨の面白さにハマっていきました。
石田さん:梨農家の体験農業をしてみて、指導してくれる人がとても優しく、親身になって接してくれるので、覚えるのが楽しくなり、没頭していきました。
▽梨づくりの楽しさや難しさを教えてください。
水田さん:受粉や摘果といった多くの行程があって、とても時間と労力がかかる梨づくりですが、綺麗においしく実った時は最高に嬉しくてとてもやりがいがあります。また女性の私がいいなと思うのは、梨の枝葉で木陰になって夏でも日焼けしにくいことや、手が土で汚れたりしにくくてネイルもできることです。
安田沙耶さん:上を見上げる作業が多いです。今はもう大丈夫ですが、最初の頃は首がとても痛かったです。でも日に日に大きくなっていく梨を見るととてもワクワクします。収穫が楽しみです。
石田さん:質の良い実に育てるために、残す枝と切る枝を見極める剪定という作業が一番難しいです。経験を積まないと身に付けられない技術はとても苦労しますが、苦労するからこそ、やっていて楽しいです。
小峠さん:長年の経験や勘で身に付けた技術を親切に教えていただける梨農家さんには本当に感謝しています。サラリーマン時代は、このままでいいのかなって自分の将来が不安でしたが、今は理想の梨農家に向かって自分で計画を立てて自分のペースで作業が出来て毎日楽しく充実しています。
▽将来的には加賀市でどういう農家になりたいですか?
小峠さん・水田さん:ご指導いただいている梨農家さんが作る梨の完成度に早く追いつきたいです。また小塩辻では、梨の直売所が多くあり、予約いっぱいで大人気です。私たちがこれから加賀の梨をもっと盛り上げて全盛期のような勢いを取り戻したいです。
安田怜央さん:さまざまなことにチャレンジできるような梨農家になりたいです。作り方や販売方法など新しいやり方を見出し、梨の可能性の幅をより広げていけるようにこれからも頑張っていきたいです。
▽これから加賀市に移住して農業を始めたい人に向けて一言
石田さん:少しでも悩んでいるなら、話だけでも聞いてみたほうが良いと思います。私は勢いに任せて加賀市に来ましたが、住む環境が良いし、周りのサポートも手厚いので本当に来て良かったです。
小峠さん:一度移住体験に来てみてほしいです。加賀市には移住者に対しての支援制度が充実しているので、不安はなかったです。迷っているなら試してみるべきだと思います。
安田怜央さん:加賀市は豊かな自然があり住みやすく、温かくささえてくれる人たちばかりでとても居心地がいいです。また交通機関が充実しているので都市圏にもすぐに行けるし、加賀市は住む場所としてとても良いところです。新規で農業を始めるに人に対しての支援制度もあるので、少しでも興味があれば、すぐにでも問い合わせてみて、まずは話だけでも聞いてみてほしいです。