- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県加賀市
- 広報紙名 : 広報かが 令和7年8月号
加賀市医療センター病院長北井です。病院で仕事をしていると辛いことが沢山あります。そんな時、自身が癒されるために新生児室を訪れます。産まれたばかりで、少し大きめのベビー服を着せられた赤ちゃんがスヤスヤと眠る様子を見ながら、私は先人が築いてきた病院運営のリレーを将来にわたり確実に届けることを誓います。2024年の出生数が70万人を切ったと報道がなされました。私が生まれた1964年では全国170万人余の出生数でしたので、ここ半世紀で半分以下になったことになります。高校受験時、石川県には同級生が1万5千人いて、その中で何番だというのを意識させられていました。凄い競争の時代でした。次世代を育み、すばらしい郷土を受け継いで行くための施策は病院でも一番の重要事項です。産休育休の取得はもちろん男性職員のパパ育休の推進や、お子さんが急病時に市民誰もが利用できる院内病児保育、常勤医師による周産期医療(産婦人科+小児科)の診療体制維持に全力で取り組んでいます。(続く)