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■冬季トピックス展『城コレ2025冬~お城や武将由来のキャラクターたち~』に寄せて
若狭国吉城歴史資料館では現在、冬季トピックス展「城コレ2025冬~お城や武将由来のキャラクターたち~」を開催しています。
お城ファンから人気を集める当館恒例のトピックス展「城コレ」では、館長所蔵のお城グッズコレクションから毎年テーマに沿ったものを紹介しています。昨年度は、大河ドラマ「どうする家康」の主人公、徳川家康関連グッズを展示しましたが、今年はお城や戦国武将をモチーフにしたマスコットやキャラクターのぬいぐるみ等を展示しています。
各地のお城の土産品には、お城や武将がモチーフのグッズが数多く存在します。例えば、郷土のお城の歴史、または地域の大規模な行事・イベントに合わせて誕生したキャラクターがあります。ゆるキャラブームの火付け役として有名な滋賀県彦根市のひこにゃんは、平成19年の「国宝・彦根城築城400年祭」を盛り上げるため誕生しました。彦根藩主井伊家ゆかりの猫の伝説と同家の象徴である「赤備え」の兜がモチーフです。福井市の朝倉ゆめまるは、平成17年の「第20回国民文化祭朝倉文化フェスティバル」に向け、文化祭と一乗谷朝倉氏遺跡を宣伝するため誕生しました。同遺跡の朝倉義景館跡に建つ唐門に見立てた兜をかぶる、武将姿の妖精として表現されています。
また、ドラえもんのような人気キャラクターをご当地ゆかりの武将に見立ててデザインしたものもあります。中には「ご当地キティ」のように、同一のキャラクターを、全国各地の観光地や特産品をテーマにデザインした「ご当地グッズ」があり、お城や戦国武将をテーマにしたものも数多くあります。
これらはおおむね2000年代以降にキャラクターデザインされたものが多いようにうかがえ、21世紀初頭のお城土産ともいえます。展示中のグッズも同時期に収集したものが多い一方で、その後も新たなデザインで生産され、館長コレクションの数も日々増加しています。
各地のお城で見たことがある、または知っているキャラクターを見つけながら、お楽しみいただけると幸いです。本展は4月20日まで開催しています。皆様のご来館をお待ちしています。
(若狭国吉城歴史資料館)