健康 ほくとの健康 第4回『体重』は目に見える健康のバロメーター

■現状
食の多様化と運動不足による「肥満」が増えている一方、次世代を担う若者の「やせ」も大きな問題となっています。
令和5年国民健康・栄養調査(グラフ)では、15~19歳男女と20歳代女性の2割前後が「やせ」に該当しています。

■やせ(低体重・低栄養)の影響
肥満は「糖尿病」や「動脈硬化」をはじめとする心疾患や脳血管疾患など生活習慣病を引き起こしやすいことが知られていますが、やせすぎも健康リスクの原因になりやすく「筋肉量の低下」「免疫力低下」などの身体への影響が考えられます。特に女性は「無月経や月経周期の異常」「骨量の減少」「生まれてくる子どもへの健康リスク」など多くの影響が心配されます。一度、自身の体重を量り、BMI(体格指数)を計算してみましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)²

■子どものボディイメージ
数年前までは、「肥満」の子どもが目立ちましたが、内閣府が令和5〜6年度に実施した小学生現状調査では「やせたいと思う」小学6年生女児は50%にのぼります。最近は学校の給食でも量を減らす子が多くなり、細めの子どもが増えているようです。太っていないのに「やせたい」と思う子もおり、子どものボディイメージがずれている現状があります。子どもの「やせ」には将来の健康に影響があることから、大人の声がけが重要となります。年齢に見合った身体づくりを定着させるには、社会全体が正しい知識を持つことが大切です。

■健康な身体づくりには
健康には、まず1日3食食べることが大切です。炭水化物の「不足」やタンパク質の「摂りすぎ」などを避け、どの栄養素もバランスよくとることが重要です。厚生労働省が行っている「スマートライフプロジェクト」では、食事バランスガイドの活用方法や野菜摂取のコツなどが掲載されています。取り入れてみてはいかがでしょうか。

すべての年代において、体重は健康や栄養状態を簡単に知ることができるバロメーターです。まずは、体重を量ることが健康への第一歩です。自身の体格を知った上で、食事量や運動量を見つめなおしていきましょう。

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