くらし 多様性を尊重する「夫婦別姓」について (富士川町 男女共同参画推進委員会)

近年、日本社会においても「夫婦別姓」の議論が活発化しています。

これまで、日本の法律では夫婦の姓は同一でなければならないとされてきましたが、個人の尊厳と選択の自由を重視する観点から、この規定が見直されつつあります。

2022年4月、法務省の検討会は、夫婦双方が希望する場合に別姓を選択できるよう、民法の改正を提言しました。これにより、婚姻後も、夫婦それぞれが自身の姓を名乗ることが可能となります。

この制度変更の背景には、個人の価値観の多様化や、男女平等の実現などの社会的要請があります。夫婦別姓は、家族の在り方に関する個人の自由な選択を尊重するものであり、家族の絆を損なうものではありません。むしろ、お互いの個性を認め合い、対等な立場で協力し合うことで、より豊かな家庭生活を送ることができます。

これまで、多くの女性が結婚に伴い自身の姓を変更せざるを得ず、社会的・職業的な地位の確立に困難を来してきました。夫婦別姓の選択肢が広がれば、女性の自己表現と活躍の機会が一層促進されることが期待されます。

夫婦別姓をめぐる議論は、単に姓の問題にとどまらず、家族観や男女平等、個人の尊厳など、私たちの価値観に深く関わるものです。この制度変更は、多様性を尊重し、個人の自由と権利を保障する重要な一歩になると思われます。

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