くらし 9月は認知症を知る月間(世界アルツハイマー月間)

脳は、私たちのあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに行えなくなります。
認知症とは、様々な要因で脳の細胞が壊死し、働きが悪くなることで機能障害が起こり、日常生活におよそ6ヵ月以上継続して支障が出ている状態を指します。
認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと壊死していく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体型認知症などがこの「変性疾患」にあたります。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化により、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなることで、その結果その部分の神経細胞が壊死し、神経のネットワークが壊れてしまう「脳血管性認知症」です。

■認知症の初期症状
・同じことを何度も言う
・忘れ物や探し物が多くなる
・約束の日時や場所を間違える
・単純な仕事や計算に時間がかかる
・料理を焦がすなど失敗をすることが増える
・洋服に気を使わず、同じ服ばかり着たり、衣服がみだれていたり、季節はずれの格好が増える
*認知症は早期発見し、できるだけ早く治療を開始すれば進行を遅らせることができます!
老化によるもの忘れと決めつけず、少しでも気になったり不安があれば早めにご相談下さい。

■認知症に関する相談・問い合わせ
◇西桂町地域包括支援センター
【電話】0555-25-4000
月曜日~金曜日 8時30分~17時15分

◇回生堂病院認知症疾患医療センター
【電話】0554-43-1010
月曜日~金曜日 9時~16時

◇山梨県認知症コールセンター
【電話】055-254-7711
月曜日~金曜日 13時~17時

◇山梨県若年性認知症相談センター(日下部記念病院内)
【電話】0553-22-2212
月曜日~金曜日 10時~15時
・ご存じですか?若年性認知症
若年性認知症は65歳未満で認知症を発症した場合をいいます。発症年齢は、平均で54.4歳とされ、働き盛りの現役世代です。経済的な負担や働き続けられるのかなどの課題が発生するため、高齢者とは違う支援も必要になります。

◇公益社団法人認知症の人と家族の会
フリーダイヤル【電話】0120-294-456
10時~15時(土日祝を除く)

■西桂町地域包括支援センターでは、以下の事業も実施しています。
◇認知症初期集中支援チーム
認知症の早期診断・早期対応を目的とし、医師、保健師、社会福祉士の専門スタッフで構成されたチームです。
面接や家庭訪問して、本人・ご家族のご相談にのったり、適切な医療機関、サービスに繋げます。

◇認知症地域支援推進員
物忘れが気になる、認知症について知りたい、認知症専門の医療機関について知りたい等の相談に応じています。

◇認知症サポーター養成講座
認知症を理解し、認知症の人や家族を見守る「町の応援者」を養成しています。

◇認知症普及啓発講演会
認知症になってからも、安心して自分らしく暮らし続けるために、認知症に関する正しい知識を広めます。

◇認知症ケアパスの発行
自身やご家族、近所の方が認知症になった場合に、どこでどのようなサービスを受けることができるのか具体的なイメージが持てるよう、認知症の人の生活機能障害の進行にあわせて、受けられる具体的な医療・介護サービスを示したものです。