- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県山中湖村
- 広報紙名 : 広報やまなかこ 令和7年5月号
令和5年度に引き続き、令和6年度の調査では(1)ワンド及び山中湖の湖底泥化の要因調査、(2)ワカサギ餌料に係る生物・水質調査、(3)令和6年度山中湖環境デー来場者へのアンケートと漁業・観光関係者への聞き取り調査を実施しました。
■ワカサギ餌料に係る生物調査
夏季はワムシやミジンコなどの動物プランクトン、秋季は湖底の貧酸素化解消後急激に増加したユスリカ幼虫などがワカサギの餌料となっていたと考えられます。
■アンケート調査
「山中湖の環境で満足している点」「どんな山中湖を未来に残したいか?」の問に対しては、「景色がきれい」な山中湖という回答がもっとも多かったです。
令和6年度調査の結果、山中湖では夏季に水深9m以深で貧酸素化している一方、湖底にはミズミミズやユスリカ幼虫などが生息していること、底層の水温が上層よりも大きく上下すること、令和5年度と同じく貧酸素化するのに湖底からの栄養塩の溶出は見られず透明度も高い状況が明らかになりました。これらの状況は湖底から酸素を含んだ水が湧き出ている可能性を示しており、山中湖の環境にとって湧水が重要であると考えられます。
■令和7年度の調査計画
令和5・6年度の調査結果を踏まえ、カメラと観測機器を船で曳航しながら湖底を滑らせ、湖底の湧水地点を探す調査を行います。また、ワカサギ餌料に係る生物調査について、今年度は四季調査を行うことでワカサギの成長段階ごとの餌の状況を確認します。
問い合わせ:村民生活環境産業課 住環境衛生係
【電話】62-9978