くらし 下水道使用料 農業集落排水施設使用料を改定します 10月~

下水道事業は快適な暮らしや良好な水環境を保つため、皆さんの下水道使用料などで運営しています。今回は10月からの下水道使用料および農業集落排水施設使用料の改定についてお知らせします。

■下水道事業の概要
下水道は生活に欠かすことのできないライフラインの一つです。中野市においても、快適で清潔な暮らしを保つため、家庭のキッチンやトイレから排出される汚水を下水道管で処理場まで運び、きれいにしてから川へ放流することで、公共用水域の水質保全の役割を果たしています。
また、市街地の雨水を速やかに排水し、浸水から住宅や家財を守ることも下水道事業の大きな役割です。

■使用料改定の理由
公営企業である下水道事業は、下水道使用者が使用量に応じて費用を負担する受益者負担が原則です。
今回、3年に一度の使用料見直しにあたり、今後10年間の財政推計を実施したところ、汚水処理にかかる費用に充当できる使用料の割合(経費回収率)が今後も100パーセントを下回る(図1)ほか、有収水量(使用料の対象となる汚水量)が年々減少していく見込み(図2)となりました。
これは、老朽化した施設の修繕や更新などの経費の増加、人口減少や節水意識の高まりなどによる使用料収入の減少などが原因ですが、これにより財源が不足し、当年度純利益(1年間の事業活動で得られる最終的な利益)は赤字が継続し、現金預金残高についても減少していくなど、事業の継続が困難になることが予想されます。
また、経費回収率の100パーセントに満たない部分は、一般会計からの繰入金で補填しています。
これまで、水洗化の普及促進や終末処理場の統廃合、維持管理の効率化による経費削減に取り組んできましたが、今後も老朽化した施設の修繕や更新などの経費は増える見込みで、大規模災害に備えた施設の更新も必要となります。
将来にわたり生活に欠かせない下水道事業を安定的に継続できるよう、引き続き健全な経営に努めますので、ご理解とご協力をお願いします。

○財政推計の結果

■10月からの使用料
利用者負担の公平性を図るため、新たな水量区分を設定し、既存の水量区分に対する料金は一律で10パーセント程度引き上げました。
同時に、基本使用料を引き下げることによって、使用量が少ない世帯の負担が改正前と大きく変わらない料金体系としました。

■基本料金(1カ月当たり)
改正前:1,595円
↓ -220円
改正後:1,375円

■従量使用料(1カ月あたり、1立方メートルにつき)

○一般下水道使用料の計算方法(2カ月で21立方メートルを使用した場合の比較)
改定前の使用料:
・基本料金…1,595円×2カ月=3,190円
・従量使用料…198.0円×1立方メートル=198円
計3,388円

○改定後の使用料
・基本料金…1,375円×2カ月=2,750円
・従量使用料…
77.0円×20立方メートル=1,540円
217.8円×1立方メートル=217円
計4,507円


改定後 4,507円-改定前 3,388円=1,119円が増額となります。
※1月目11立方メートル、2月目10立方メートルとして1カ月ごとに算定
※小数点以下切り捨て
※上水道を使用している方は、別途水道料金が合算されます。

■適用時期
施行日:10月1日
ただし、使用料の算定期間に9月30日以前が含まれる場合は改定前の使用料で計算します。

※ページ内の金額はすべて税込み

問合せ:上下水道課
【電話】22-2111(内線280)